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「以心伝心」
そう呟いた私は、「ピピピ」と言って人差し指で自分の額を指し、それを彼に向ける。
「なんも出ねぇぞ」
尊さんはクスッと笑い、ベッドサイドの引き出しから避妊具を出すと、屹立に被せる。
それを見て、私は素朴な疑問を口にする。
「……結婚したら、そのお帽子ナシになるんでしょうか」
すると尊さんは僅かに瞠目してから笑う。
「子作り、励まないとな」
「んふふ。……じゃあ、お帽子ありで快楽のためだけにできている今って、ある意味贅沢なのかもしれませんね」
「こら、愛情もちゃんとあるからな」
尊さんは私の鼻をつまみ、軽く睨む。
「……愛情……、イッパツ」
私は母がよく口にしていた、昔のCMのキャッチコピーを言う。
「……だから、女子が一発とか言うんじゃない」
尊さんは呆れ交じりに言い、つまんだ鼻をクニクニと左右に動かす。
「ふがっ、ひひひ。先っちょだけ」
「コラッ」
今度は両頬をのびーっと伸ばされ、私はケラケラ笑い転げる。
「……まったく……、今ので萎えたらどうすんだ。繊細なんだぞ」
「元気にしてあげますよ。……好きでしょ?」
そう言って胸をグッと寄せると、尊さんは思わず谷間を見つめてから溜め息をつく。
「……ったく、敵わねぇな」
彼はチュッと私の唇にキスをし、至近距離で囁く。
「軽口叩けなくしてやる」
煽った訳じゃないけれど、こういう時の彼を見るとゾクッとしてしまう。
意外と私も、Mの気質があるのかもしれない。
常にオラオラされるのは嫌だけれど、口は悪いけれど優しい尊さんが、欲望を優先する時が好きだ。
彼はいつも何かを我慢している感じがするし、普段だって物分かりが良くて優しい最高の彼氏だ。
だからこそ、エッチの時ぐらい自分の快楽を優先してほしい。
(……なんて言ったら怒られそうだけど)
どんな時でも〝朱里ファースト〟を掲げてくれている尊さんにそんな事を言えば、「馬鹿言うな」と怒られるだろう。
分かっているからこそ、彼に気持ち良くなってほしい。
「……滅茶苦茶にしてくださいよ」
私も両手で彼の頬を包み囁くと、尊さんの目の奥に、明らかな欲情が宿ったのが分かった。
――嬉しい。
そう思ったのが、無意識に顔に出ていたんだろうか。
「……なんて顔してるんだ」
尊さんはグツグツと煮えたぎるマグマのような情熱を、押し殺した声で言う。
そのあと彼は秘所にヌルッと指を滑らせ、まだ潤っているかを確かめる。
「……後悔しても遅いからな」
彼はそう言い、私の脚を広げると太腿の裏側をグッと押す。
そして片手を肉竿に添え、ぐっ……と腰を進めてきた。
「あっ、――――ぁ、…………ぁー…………」
随分久し振りに思える感触に、私は横を向いて枕をギュッと握り締める。
「痛いか?」
尊さんは興奮で呼吸を荒げつつも、私を気遣ってくれる。
「……っ、ううん……っ、もっとして……っ」
太くて硬いモノに粘膜を引き伸ばされる感覚を得ながら、私は胸を高鳴らせて彼を煽る。
「欲しがるな。……セーブできなくなる」
尊さんは欲を押し殺した声で言い、少しずつ腰を揺らして屹立を埋めていく。
「あぁ……、あ……」
前戯でたっぷり濡らされた蜜壷は、潤沢な蜜でもって肉棒を受け入れるけれど、目一杯広がって咥えている感覚が否めない。
(こんなにおっきかったっけ……)
私はトロンとした顔でハフハフと呼吸を荒げ、枕を握って圧迫感を堪える。
「きついから、力を抜いてくれ」
と、尊さんにお腹を撫でられ、私は「ふぁー……」と息を漏らして脱力する。
その瞬間、彼は私の腰を掴み、あと少しの部分をグッと押し込んだ。
「んあぁああ……っ!」
途端に脳天まで駆け上がるような喜悦が全身を包み、私はピクピクッと腰を震わせて甘イキしてしまう。
コメント
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お疲れ様です〜、美月ゆめかです🌸✨ 第910話読了したよ!!タイトルの「軽口叩けなくしてやる」が最後に回収される流れ、めっちゃエモかった😭💕 朱里ちゃんの軽快な口調と尊さんの「敵わねぇな」って苦笑い混じりの優しさが、二人の関係性をすごく愛おしく見せてるな〜って思った!普段は物分かりのいい彼氏が、エッチのときだけ欲望優先になるギャップに私もゾクッとしちゃった…尊さんの「後悔しても遅いからな」からの流れ、ドキドキが止まらなかったよ!! 何より「以心伝心」から始まる掛け合いが本当に自然で、まるで本当の恋人同士を見てるみたいだった…続きも絶対読みたい!臣桜さん、素敵な話をありがとうございます🌸
臣桜
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臣桜
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#男主人公
パラレル・ゲーマー
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