ー春菜視点ー
びっくりしちゃった…目覚めるなり陸翔が隣で泣いてるから…
どうしたんだろう…私は振られて別れたよね…?夢?私まだ夢の世界にいるの?でも、陸翔がここにいて泣いてるはずないもんね…
「別れた理由い、いわせ、て」
「…うん…」
すごく泣きながら言ってくる彼を見て私は「うん」としか言えなかった…前もそう言って別れちゃったな…私の悪い癖なんだよな…
「春菜…好きだ、」
「え、」
彼は何を言ってるの?え、え、?私を好き??振ったのはそっちのくせに…何言っちゃってるの?意味わからないよ…
「嘘、、いいよ…」
「嘘じゃない」
「嘘だ!どうせ、どうせ!…」
どうせ…香子に言われてそう言ってるんだよ。香子の馬鹿、そんなことしなくていいのに、どうせ短い命ってこと知ってたから、でしょ…
「春菜…落ち着いて…」
「嘘だ、嘘だ、嘘だ!」
「別れを告げた理由は、、、」
やめて!聞きたくない!嫌いになったからとか嫌だ嫌だ嫌だよ…
「愛海だよ…」
彼は静かにそう告げた。頭の理解が追いつかない。
「え、」
愛海?誰それ?…他に好きな子ができてそれが愛海って子だったってこと?だから私と別れて告白したけど失敗して、また寄りを戻そうとしてるってこと…?そんなの、私望んでないよ…
「愛海って元カノなんだ、」
そっから長い元カノの話を聞いた。話によると、独占欲が強すぎて、他の女子もだけど、男子と話すのも禁止するぐらいだったらしい…それで二年前程に別れを告げたんだって。それでも愛海はまだ陸翔の彼女って思ってるらしくて、、、
愛海には絶対に付き合ってること隠してたんだけど、何故かバレたんだって、それで私を殺しに来てたらしいの…でも、その時は丁度、彼がいたから私に被害は無かった。でも、いつ私が殺されてもおかしくない。ずっと彼が傍に入れるなら守っとくけど、ずっと一緒って事も上手(うま)く出来なくて、仕方なく別れを告げたって教えてくれた。
「そうだったんだ…」
「ごめんな、言うの遅れて、」
「全然、私も誤解してた…」
「春菜が誤解するの、仕方ねぇよ…俺が悪いから…」
「ううん、陸翔が悪いんじゃない、愛海だよ…」
「そっか、、そうだよな」
「なぁ、もし俺がもう一回告白したら付き合ってくれるか?」
「それほぼ付き合ってくださいって言ってるもんだよ?笑」
「あ、やべ、」
「笑笑」
「私は陸翔が大好きです。だから私と付き合ってください。」
「春菜…」
「返事は?」
「俺も大好きだ。」
「なら良かった。」
「ありがとな…」
「全然、笑」
コメント
1件
○すとか、こわすぎ