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前回の続きです。
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Ma side
あの水色のやつ何考えてんだマジで。
悪魔に魔力の結晶渡すなんて正気の沙汰じゃねぇ。
何が考えてんだよあの餓鬼。
あの餓鬼には気を付けなきゃいつか首根っこ掴まれてとんでもない事になりそうだ。
Nk side
……魔力の結晶を全部食わなかった、
流石の俺も予想外、絶対全部食べると思っていたからだ、悪魔なら結晶くらいペロリと平らげることだって出来るはずだ、しかも結晶を取り込めば消化し切るまではその持ち主の魔法が使える、食べない以外の選択肢は無いと思った、小さく1口食べたくらいじゃ魔法なんて使えやしない、
…何処と無くマモンは天使を庇っているようにまで思えてきた。
人間が好き……?、否、何だかの理由で神に追放されたのは間違いないだろう。
……くっそ…結晶は絶対食べると思ったのに…ま、食べなかったお陰で俺らを傷付ける意図はきっと無いはず、結晶食べたら相手の魔法コピーできるに加えて相手は魔法使えなくなる、敵だったらこんなに嬉しい条件なんて無いだろう。
Nk「……うーん…」
Sh「なかむ、」
シャケだ、珍しい
Nk「どうしたの?」
Sh「……怖くねぇの?」
Nk「…え?、何が?」
Sh「神に追放される可能性がある未来がすぐそこに迫ってる訳だろ?、 」
怯えてる、魔力が震えている、怖いんだ。
Nk「怖いくないって言ったら嘘になる。」
Sh「……もう1人にしないでくれよ。」
Nk「大丈夫、俺たちは一蓮托生。」
Sh「……おう。」
そう言ってみんなが持っているしっぽを握りしめどこかへ行ってしまった。
Sh side
夜も遅いから解散してから自室に戻って寝たんだ、良くない夢を見た。
あの時、あの場所で、どうしていれば俺は1人にならずに済んだ?。
俺は元々山奥にある小さな村に住んでいた、それはそれは平和でみんな優しい人で毎日幸せに暮らしていた、
Sh「買い物?、うん!分かった、行ってくるよ!、」
ある日俺は山を下りて街に買い物に行ってきて、というおつかいを頼まれた。
あの時もう少し早く帰ってきていれば、その日に買い物に行かなければ、止められたのかもしれない。
Sh「ッ…ぇ…?、ねぇ、嘘だよね……?、」
俺が街から村へ帰れば、幸せが壊れた匂いがした、血の匂いがする、それも1人じゃない、複数。
全員十字架に磔られ、見事に全員俺以外の1人残らず悪魔狩りにあっていた。
どうやら俺の愛した故郷は堕天使が集う村だったようだ、
俺は絶望した、大好きだった家族が、唯一愛した家族が、目の前で綺麗に磔られている。
お父さんが何をした、お母さんが何をした、姉さんが何をした、俺達はただただ幸せな家族だった。
どうやらその頃の俺は天使だったようだ、悪魔狩りに見逃され、村を焼き討ちにされた。
俺ら家族の幸せは悪魔狩りによって燃え尽きた幸せとなったんだ。