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「フレイム…いきなりGIIやるのはレベル高いよ?」
「レベルが高くても、俺は勝ちに行く!」
「フレイム!!」
そう言ったフレイムはトレーナー室を出た。
フレイムは外のベンチに座って夕焼けの空を眺めていた。
「いきなりのGIIIか、どれくらいレベルが上がるんだ?」
「フレイム?」
「ドーベル?」
「今日…練習付き合ってくれる…?」
「は?どうした急に?」
「いいから…!練習付き合って!!」
「分かった分かった!!」
突然ドーベルに練習の付き合いをしてもらった。
「で?距離は中?マイル?」
「…マイルで」
「ドーベルがマイル選択するの久々だな」
ドーベルとフレイムはスタート地点に立ち、マイル距離で併走が始まった。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ…」
「あの時より良くなってるな!俺のおかげかもな!」
「関係ないでしょ!私なりの思いが宿ってレースやってたから!!」
「そうかもな!だけど、俺は上を目指す!!はぁぁぁ!!!」
フレイムはスパートをかけ、ドーベルをジリジリと離した。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
「デビュー前の時より速くなってる、負けてられない!」
「同感、負けてらねぇぜ!!」
翌日
「フレイム!二戦目なんだけど、京王杯ジュニアSはどう?」
「京王杯?GII?!」
「言っとくけど、二戦目は勝ちを目的としないからね!」
「何を言っているんですか!勝ちを目的に」
「フレイム、目標が高すぎて走りすぎると三冠は難しいよ。たとえ負けても三冠は取れないわけじゃないから」
「しかし…!」
「決勝は2ヶ月後だから、入念なトレーニングをするんだよ」
「ローマさん!」
ローマはその事をフレイムに伝えた。
ジム
「12…13…14!!!!」
フレイムは淡々とトレーニングを行っていた。
「29…30…!はぁ…はぁ…」
腹筋トレーニングをプロ並みの速さで行い、疲れ果てていた。
「次は…このタブレット…誰のなんだ?」
ジムの中にいたのはフレイムとその他のウマ娘の2人だけで、もう1人のウマ娘が使ってそうな感じは無い。
すると…
「フレイムもトレーニングですか?」
「アルダン!今やってる最中さ」
「そのタブレット…!」
「アルダンだったのか?!」
「はい…重要なメニューが記載してあるので」
「重要なメニュー?」
「見てみます?」
アルダンのタブレットをフレイムに見せた。
「1つのメニューでこんなに?!」
それは細かいメニューだった。アルダンは昔から足が弱く、レースに出る度ケガをする。アルダンの足は硝子の様に繊細でもある。
「方法、回数…細かいなアルダンのメニュー」
「普通のウマ娘はこれほど細かくは記載されていないので、それでも欠かさずやるんですよ」
「…足のこと考えてのメニューかな?」
「えぇ…ご存知かと思いますけど、私は昔から足が弱く、怪我もよくするので…」
「すげぇよ…」
「え?」
「…危険な状態でもトレーニングするアルダンすごいなって…俺も頑張らねーといけねぇな…!」
「ふふふ、その調子ですよフレイム」
「あぁ、頑張る!」
フレイムはトレーニングを再開した。時間が余ったらアルダンのサポートもしていた。
栗東寮
メジロフレイムの寮は栗東寮。スペシャルウィークらが暮らしている。けど、フレイムの同室はいない、1人だけだった。寂しいだろうと思うが、フレイムはそうでもなかった。
「さてと、今日はこれくらいかな」
描いていたのは、キングダムハートのステンドグラスの絵。フレイムオリジナルのウマ娘のステンドグラスを描いていた。絵を描く専用のアプリで。
日記
今日は憧れのローマさんに「京王杯」の挑戦をお願いされました。勝ちたいが、ローマさんは勝ちを目的としない戦いをして欲しいと言われ、それでも俺は無理をしてでも勝ちたいと思った。それから、ジムのトレーニング中、タブレットが置いてあって、アルダンのものだった。中には普段のトレーニングとは違って、負荷や方法、回数などが記載されていて、入念な計画を立てていた。アルダンはやっぱりすごいと思った。
「これでよし…もうこんな時間か」
フレイムはベットの中に入り、眠った。
「…………」
「…イム!フレイム!起きて!!」
「…ん?」
誰かに起こされた。そこにいたのは髪型がツンツンの少年だった。
けど、この少年どこかで見たような気がした。
「…え?!ソラ?!」
「なんで俺の名前分かるの?!」
「いや…ゲームで見た事あるから」
なんと、キングダムハートの主人公ソラだった。
「フレイム、もう格の高いレースに出るの?」
「…正直勝てるか分からないんだ、二戦目でGIIに出るのって」
「…たとえ負けても、目標は変わらない!ローマに憧れてここに来たんだから!」
「!!!」
「…応援する思いが繋がっているから!繋がる心が…」
「俺の力だ…あれ…?」
朝になっていた。夢で出会ったソラは後にフレイムの運命を変えることになるのはその後の話。
「夢…なのか…ってやべ!遅れる!!」
それから数ヶ月後
京王杯ジュニアS当日
控え室
「フレイム、格が高いけど自信を持って挑んで!」
「分かりました!怪我や骨折しないよう帰ってきます!」
「フレイム…無理はするなよ」
「大丈夫ですよ、笑顔で帰ってきます!」
「…よし!行ってこい!!」
「格の高いGII京王杯決勝!1番人気は名門メジロのウマ娘メジロフレイム!二戦目でGIIに挑みます!」
「やっぱり違う…!ライバルのオーラが…!」
「フレイム大丈夫かな?」
「いきなりGIIだもんな、勝てそうな雰囲気全然無いなぁ〜」
「…果たしてそれはどうでしょうか?」
「アルダン先輩?!」
「三井さんもごきげんよう」
「ご…ごきげんよう…」
「フレイムなら勝てると信じています、その思いが強いはずですよ」
「…娘みたいな存在ですね!」
「ふふふ、そう言われると恥ずかしいです」
「メジロフレイムがゲートイン完了!出走の準備が整いました!!」
(新たな扉の鍵を!!)
ガシャコン!!
「スタート!飛び出したのは13番のエーオーアルティスが先頭で進んで行きます!!」
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、」
(やっぱり違う!デビューより全然違う!けど…今は我慢所だ!!)
「エーオーアルティスが快調に進んでいます!2番手にプロジェクトレース、3番手にレイドボス!」
「フレイム、無理はしないでゴールインすればいいけど…」
「格違いのレースを二戦目で勝つのはかなりの至難、フレイムはどう狙うかだ」
三井とローマはフレイムのレースを不安視していた。GIIという高いレースを。
「さぁスタンド前にやってきました!エーオーアルティスが逃げています!逃げている!後ろにプロジェクトレース、レイドボスと続いています!後ろには名門メジロのウマ娘メジロフレイムがいます!後方から4番手につけています!」
(最終コーナーで…!!)
「アルダン先輩はフレイムと一緒にいることが多いと聞いてますけど?」
「昔フレイムがまだ子供だった頃、楽しくいた事がありますよ。フレイムは生まれつき声が低く男の子みたいでしたけど、姉さん達と仲良くなってトレセン学園に入学したんです」
「…生まれつき声が?!」
以外なことを聞いた2人は、入学する前大変なことを体験したかもしれないと思った。
そして…
「最終コーナーに入りました!ここでレイドボスが行く!!」
スパァァァァァァン!!!!
「おぉっと?!メジロフレイムが外から差してくる!!まさかまさかの勝利が有り得るのか?!」
(最終コーナーは体力にも影響するけど、行くしかない!!)
「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「え?」
「嘘…」
「ローマさん、これがフレイムですよ!」
外から差すフレイム。しかもスピードを落ちていない!
「メジロフレイムが先頭!!二戦目のGIIでまさか勝利するのか?!後ろとの差をジリジリと広げる!!」
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、」
「ゴールイン!!勝ったのはメジロフレイム!メジロフレイムです!これは強い!!2着の差は2馬身!!とんでもない怪物が現れました!!」
「フレイム!!」
「ローマさん?!」
「い…いやぁ〜凄かったね!まさか勝っちゃうなんて!!」
「最後危なかったですけど、何とか持ちこたえました!」
「優勝おめでとうございますフレイム!」
「アルダン!!見てたのか!!」
「えぇ、カッコよかったですよ!!」
「本当?!ありがと!!」
(ねぇ、この2人カレカノみたいだねトレーナー!)
(これが長く続いて欲しいな!)
数ヶ月後
フレイム達の教室
「フレイムさん、何見ているの?」
「キングダムハーツの最新情報が来てな!」
キングダムハーツIV限定公開!!
「うわぁ〜!!」
「凄い!!」
公式PVには、前作とは違う内容でダイヤとフレイムは驚いていた。
「楽しみだなキングダムハーツIV!」
「そうだねフレイムさん!」
キングダムハーツIV気になるね!!
そして、紅き跳ね馬の連載終了し、炎の勇者本格スタートしましたので、フレイムの物語をお楽しみに!!