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「バスに乗って行こっ!!」

「おう。」



「何て呼べばいい?」

そんなこと言われても友達に名前なんて呼ばれたことがない。

「別に何でも。」

「そっか、じゃあゆきむでっ!」

えっ?

今何て?

「ゆき…む…?」

「うんっ!変?」

「いやそういう訳じゃねぇけど」

まぁ好きにすればいいと思った。

「じゃ、決定~!」

僕はこのテンションについていけるだろうか。

「あっ、私のことはひなたでいいからね~。」

「おーう。」


なんて他愛もない話をしてるうちに海の近くのバス停に着いた。

「ここ?」

「ここ。あっちに見えるだろ。」

綺麗な海が見える。

「本当だ~!!」

僕たちは走って海の方へ行った。






「綺麗だね~!」

水が透き通っていてすごく綺麗だった。

「ゆきむは感動しないの?」

そっか、きっと僕が笑っていないから。

「ううん、綺麗だ。」

僕は作り笑いをした。

「そっか。よかった。」


僕は気がついておくべきだった。

ひなたがこの作り笑いに気がついてしまったことに…。


それから僕たちは砂浜で遊んだりした。

心の中では楽しいと思えた。

すごく久しぶりだった。


ひなたといると楽しい。

僕は笑いたいと思った。

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