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『アイスが溶けるまで 』
テスト最終日。
私の学校は4日に分けて、テストをすることになっている。
すごくつらい。
でも、それはもう終わった。
テストが終わり、下校している途中。
私は自分へのご褒美でコンビニき寄って、アイスでも買おうとしていた。
コンビニに入ると、クラスの男子がいた。
私は気づいていないふりをした。
しかし、彼は気づいた。
「テスト疲れたね」
「う、うん。そうだね」
「何か買い物?」
「うん。アイスでも買おうかなって…」
「なに?自分へのご褒美?」
気づかれた。
「ま、まぁ… 」
「ご褒美は大切だよね」
「そうだ。俺が買ってあげるよ」
「いや、悪いよ」
「だって君、頑張ってたじゃん」
「え?」
「テスト期間中、一人で教室に残って勉強してたでしょ?」
その通りだ。私は毎日残って勉強していた。
まさか彼に見られていたとは。
「ほら選びな」
「あ、ありがとう…」
すると、彼は笑顔で言った。
「お疲れ様」
私は努力していたのを見られて、少し恥ずかしかった。
でも恥ずかしいより、努力を評価してくれて嬉しいという気持ちの方が大きかった。