テラーノベル
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「もふくんっ!そろそろ起きてッ//」
「ん〜?あとすこし…」
「ねぇっ!?」
もふくんは俺の膝に寝たまんま、もう爆睡してる。いつもは寝相悪いのにっ…ていうか良くないのに!なんで今日だけぇ…?しかも俺の膝でッッ/
俺いまから買い物に行く予定だったのにもう二十分も過ぎちゃってるよぉ…泣
「ムクッ どぬくさんおはよ」
「あー!やっと起きたっ/
もー、いつまで寝る気なの”っ!?/」
「何?照れてるじゃんかわいー、
買い物でしょ?ついてく。」
「えっ」
俺もふくんに言ったっけ?…いやいや、言ってない筈っ!
しかもイケボとかっ…/
「行かないの?今週は」
「んぇっ」
「どぬくさんさー、ハンバーグ用のミンチ切らしたら買い物行ってるでしょ、
そんくらいわかるよ」
「んぐぐっ」
なんでっ!?バレてるんだけどっ!?/
「あ、図星?
もう夕方だし一人じゃ危ないよ」
「一人でいいのっ!」
「…帰りになんかお菓子かってあげてもいいよ?」
「えっ…✨️」
「wじゃ、決まり
さっ、準備準備ー」
「えちょっとぉっ!?かってにぃっ」
「♪〜」
「もー、!
あちょっ待ってっ!!」
お菓子に釣られ、結局もふくんと行くことになってしまった。お買い物なんて動画外だと一緒に行ったことないのに…/
もう準備を済ませて車のシャッターを遠隔操作してるもふくんを慌てて追いかけた。
「今日は?何買うの?」
「んーとね、ミンチでしょ、あと卵、人参…あとお米と…」
「うわっ、俺人参嫌いー」
もふくんは好き嫌いが多い。前の動画であーんってしてあげたら渋々食べてくれたけど、栄養価の高いものに限ってもふくんは苦手だ。
「好き嫌いしないの!」
「…わかったって…」
いつも連れて来ない理由はこれもある。俺が注意したら引き下がることも多いんだけど、食事に関してはもふくんはおこちゃまだ。とにかく好き嫌いが多い。こんなイケメンなのにってまたギャップに惚れるというか…//
…じゃなくて!っ買い物買い物っ!!/
「次野菜コーナーね、その後魚肉コーナー…」
「はーい、またナスも買うんでしょ」
「そりゃ旬だし、野菜炒めに使いやすいし…」
「えー、俺嫌いなんだけど」
ちょっとしょんぼりした顔で俯いてるもふくんの顔がほんとに可愛らしい…!/
まぁ、今週くらいなら…っ
「んーじゃ今週は人参だけにしてあげる!」
「よっしゃっ!どぬくさんまじありがとー!」
急に顔が変わって今度はにっこにこだ。これもまたギャップがよろしいことで…/
「どういたしましてー
んじゃ、次っ」
「ん!」
「よし!これで食材完璧!」
「全部揃ったね」
「よかった」
「にしても金額凄そう…」
「来週来なくていいようにね、
あと最近お米高いからなー、もふくん食いしん坊だし…」
「っ…もうハンバーグ作ってあげない」
「えっ、それはっ…」
あ、そう!いつもの料理は一緒に作ったり交代で作ったり…っていうかだいたい俺だけど、ハンバーグはもふくん専門だ。もふくんのハンバーグは絶品なんだ〜!✨️
「wうそうそ、じゃ、お菓子買いに行こうか」
「やった!」
俺はまんまともふくんに餌付けされてる。お菓子って反則じゃん…?しかもかっこいいしっ//
「んぇっどれにしよう…」
「wかわい ボソ」
「なんか言った?」
「んや、何にすんのかなって」
「きまんないよぉ…」
俺はいま究極の二択に迫られてる。ポテチでもいいんだけどこの前もふくんが買ってきてくれたクッキーサンドも捨てがたいしっ…
「真剣すぎw来週来れないんだったら2ついいよ」
「いいのっ!?✨️」
「ww いいよ」
「やったぁっ!!!!」
もふくん、なかなかやりよるっ…2つ買っていいなんて最高じゃん!?
「いいよ、どぬくさんこれと、これで迷ってたんでしょ?」
ひょいっと俺の眼の前からお菓子をかごに入れた。
…なんで分かるんだっ…まっえ、エスパーとかっ??
「ww口に出てる、俺エスパーじゃないよ」
「え”っ」
「可愛すぎんだろ、普通にいつも買うお菓子一緒でしょ?
あとこっちは俺と食べてくれるのかな?」
「んぇ”ぇ”っ!?/」
ぜ、ぜんぶばればれっ…、なんでっ!?
「ほらほら、帰るよー、レジいかないと混んじゃう」
「う、うんっ!」
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