:今回は曲が一曲出てきます。曲の時系列が浮いてますので注意です!:
今日も、俺はマイキーたちと馬鹿騒ぎしていた。
さっき千咒達も来たので、みんなでトランプをしていたところだ。
そんな時、千咒がひとつの提案をしてきた。
「カラオケ行こう。」
今まではしゃいでいたみんなが一気に静まる。
「俺パス。歌得意じゃないし。」
そう言ったのはワカくんだ。
しかし、千咒がそれを許すはずがない。
「梵幹部組全員強制だからな?逃げたら許さねぇ。」
…やっぱり。
マイキーもみんなに無言の圧を送っていた。
そんな時、蘭が「そうだ!」と言って手を叩いた。
「俺さ、鬼畜な歌を一つ知ってるんだよね。それをコンプできるまで帰れないってのは?」
うん、嫌な予感しかしない。
みんなは賛成のようだった。
「じゃ、その曲教えて!」
千咒がそう乗り出す。
蘭は口に人差し指をあてて言った。
「それはね…。」
なんやかんやあってカラオケ場。
言われた曲は「マシンガンポエムドール」という、難しすぎる曲だった。
蘭いわく、コンプとは全員が90点以上を叩き出すというものらしい。
じゃんけんで順番が決まって、俺がまさかの最後という。
「じゃあ、どうぞ!」
マイクが回されたのはパスしようとしていたワカくんだ。
「えー…」
そう言うと、あんまり乗り気じゃない様子だが歌い始めた。
:ここからダイジェストです!全員が歌ったので全員のをちょっとずつ拾いました。:
:ぜひ脳内再生しながら見てください!:
若狭「マシンガンポエムドールが歌う ひしゃげてMy情緒」
千咒「出せんじゃん声 隠していた」
マイ「壊れた欲望絞り出して」
三途「几帳面なメトロノームとスピーカー」
望月「言いつけ守って品行方正」
蘭「囀and囀sound」
斑目「それで何がいけないの?わからなーい」
ココ「寸分違わずしてほしい事してあげるから」
マイ(バグタイム)
慶三「1234」
鶴蝶「首輪を嵌められ従順」
竜胆「抑圧され高揚」
マイ「まだ足りない」
武臣「感覚を全部 三つ指で差し出して」
千咒「まるでバーチャルシンガーみたい!!!!!」
若狭「君のために喋る唄う声上げる恍惚」
三途「さあさ 共に踊りましょう」
マイ「タブレット越しに覗き込んだその血走る眼(まなこ)でグリグリ見詰めて」
武道「刻んだ指指粉々にしてもつながってかない譜面に苛立ち」
武臣「さあさ 共に唄いましょう」
若狭「何も分からなくなって頂戴 焼け爛れた喉潰して慟哭(どうこく)」
慶三「ぐちゃぐちゃどろどろな情念を確かめ合って慰め合って」
斑目「あーあ 感情のバルブを閉じてられない」
千咒「罰ヲ与エヨ」
蘭「いけないんだー」
竜胆「いけないんだー」
三途「上手くいってる演技(フリ)だけの」
鶴蝶「噛み合わせ最悪B2B」
ココ「諸君の指を」←ノリで言ってしまった
三途「粉々に」←マイキーが言ったので
マイ「粉砕するぞっ!」←単にミスって言った
武道「ドゥダダダダダディダ マシンガンポエム」
望月「弾丸充填装填 *言葉の暴力*(物理)」
鶴蝶「飛び散るライフへの手向けに」
斑目「爆速テイル読み聞かせ」
マイ「ドゥダダダダダディダ 出せんじゃん声」
若狭「真性完全開放 *ぶっ壊れた音楽*」
ココ「誰にも愛されなかった君の詩を」
三途「私が代わりに拾うの」
蘭「だからそれは束縛」
竜胆「だからそれは溺愛」
鶴蝶「だからそれは狂騒」
マイ「だからそれは復讐」
マイ(引き続いてのバグタイム)
慶三「諸君の指を」←ワカのミスを庇って
武臣「粉々に」←二人のミスを庇って
若狭「粉砕するぞっ!」←言ってみたかった
千咒「ビートマシンとありえないほどの高速縦連リリック」
ココ「身体性の皆無の表現 一体誰の心を捕らえる?」
蘭「引きちぎってそのライムアンドフロウ 結局要らないから残ったのは」
竜胆「君のためにそぎ落とした虚ろな歌声」
三途「後生抱いて!」
斑目「ビートマシンとありえないほどの高速縦連リリック」
望月「完全性生まれない音楽 狂気を為して存在を示す」
鶴蝶「沸点バグって泡立つ感情 調子が崩れてしまいそうになる」
武道「リズム弾(はじ)くために生まれた歌」
マイ「私だけが歌うの」
武道「誰にも愛されなかった君の詩を」
ココ「私が終わらせてあげる」
三途「誰にも唄えなかったその旋律を――」
全員「君には私だけでいいの」
「合計時間3時間!確実に原因はモッチーだねw」
「あ!?るっせ!速ぇんだよこの歌!」
「ま、途中で得点85に下げてこれだからな~。」
「口疲れた…。」
各々が思い思いの事を言って会話している。
「ねえ、マイキーは早口言葉とか得意なの?」
俺はそうマイキーに聞いた。
だって一発クリアだったし。
「うん。シンイチローが昔に教えてくれた。それで、シンイチローの滑舌はよくならなかったんだけどね。」
そう言うと、マイキーは手に持ったたい焼きをかじった。
「でも、その上手くなる方法は「俺の仲間から教えてもらった!」って言ってたんだよな。」
そう言うと、マイキーはうーんと唸った。
「あ、真、あれ結局教えたんだな。」
「わっ!っとった…。びっくりしたー…。」
そこにいたのは初代黒龍メンバーだ。
「で、誰がシンイチローに教えたの?」
マイキーは驚きもせず淡々と聞いた。
「俺。適当に話してたら滑舌いいねって言われた。」
そう言ったのはワカくんだ。こちらも一発クリア者。
「でも、一発はホントすげぇ。」
ベンケイくんは目を輝かせて言った。
「おい!総長!花垣!急ぎやがれ!会計済ませたから帰るぞ!」
ココくんが遠くからそう叫ぶ。
「ごめん、今行く!ほら、マイキー、行こ!」
「うん。」
俺たちは急ぎ足でカラオケ場を後にした。
:ワカ視点:
「いや、若いっていいもんだな。」
武臣がそう言った。
「確かに、バカみたいに騒げるし。」
ベンケイも続けて同調する。
「確かにね。」
真ちゃんにも会えるし…。
その時、俺のポケットから携帯が鳴りだした。
取り出すと、そこには「千冬」と書いてある。
「…誰、こいつ。」
俺はそう呟く。
二人は横から携帯を覗く。
「…あ!これ武道のじゃ!?」
武臣がそう大声で言った。
「おい、携帯入れ替わってんぞ…。」
ベンケイがそう言って焦り始めた。
「とりあえず出るぞ。」
俺はそう言って電話に出た。
『もしもし!相棒!』
「あー悪い。俺は今牛若狭。ちょっと携帯が入れ替わったようでな。こっちに言ってくれたら武道に伝える。」
『あ、はい。えっと、あの…。』
電話の主はいきなりためらいだした。
「直通じゃないとダメか?」
俺はそう聞く。
『はい。情報は漏洩させたくないので…。』
…どうしたものか。
すると、武臣が「電話貸せ」と言ってきたので、俺は武臣に渡した。
「すみません、電話代わりました、明司武臣です。」
そのあと、俺があんなに苦戦していた相手をたったの30秒で仕留めた。
頭いいな、こいつ。
「おいワカ。お前の携帯に今から言うことを送ってくれ。」
「え!?許可出してくれたの!?」
俺はびっくりしてつい大きな声を出す。
「うるせぇ…。ま、いいから送れよ。」
「おう。」
To be contenued…
〈クレジット〉
〈使わせていただいた曲:マシンガンポエムドール〉
〈作詞作曲:cosMo@暴走P 様〉
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