_白鳥や。
_哀しからずや
_空の青
_海のあをにも、
『染まずただよふ』
紅に、 染まった海に
呟いた。
酷く綺麗な白鳥が、
ただ真っ直ぐに飛んでゆく
その綺麗さを寂しさを、
涼しく青く
書かれた詩
どんな色にも染まってた
まるでいつかの自分みたい。
そんな気持ちも吐いてみて
目の前の海に流しては
寄せ打つ波に返される
『まだそんなこと、言えないよって?』
ふっと笑って、海に問ふ
『私はいつまで、愛せるか。』
そんな言葉に海はただ
少ししょっぱい水をただ
同じように打ち寄せて
ただ掻き混ぜては返事する
でもその水は、さっきとは
全く違う別の顔
私をいちばん知ってる筈なのに
海は私を知らないのかな
『私の愛した君は何処?』
海のように穏やかに
笑いかけてはよそ見する
貴方の仕草が懐かしい
『またあの君に、逢いたいな、』
夏を待たずに散った花
青く綺麗に咲いたのに
春のをわりにしがみも付けず
ただ初夏の夜の空に流れた
『君の代わりにもう少し_』
なんの色にも
染まず生きよう
コメント
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この小説は1つ縛りを設けて書いてみました、 是非見つけてみてください.ᐟ