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第6話
第6話になって、言うことではありませんが、
月島杏奈
身長:160cm
年齢:16歳
髪の色:栗色(地毛)🟤
目の色:茶色🟤
部活:バスケ部
好きな食べ物:チーズ、肉、甘いもの
苦手な食べ物:マヨネーズ、きゅうり
特技:早く走ること
趣味:読書
遅れてしまってすみません。
窓の外の景色がどんどん変わっていく。私は今244さんの車に乗っている。244さんの車を見た時びっくりした。244さんの車は高級車だった。
(さっき、ドア閉める時ビビってめっちゃゆっくり閉めたら、閉まらなかった………)
私はチラッと横を見た。
(やっぱり244さんはイケメンだ。)
右手をハンドルにのせ、左手は窓の縁に置いてある。その姿があまりにも絵になっていた。
(くっ、こんな状況じゃなきゃ(キャーー!すごいイケメン!!)って喜んだのに!)
「………そんなに顔を見つめられると恥ずかしいですよ。」
244さんはそう言いながら、左手で口を覆った。
「あっ!すみません………」
(くっ、私としたことが、見つめてしまっていた。)
「あっ、そう言えば、私のスマホどうしたんです244さん?」
「必要ですか?」
「えっ?」
「必要ですか?」
244さんはずるい。こんな怖い顔すれば、私が怖がると思って………
「必要ありません。」
「ははは、ですよね。」
「わー!広い!!!!」
目の前に広がる建物は、普段から行っているデパートとは比べ物にならないくらいに大きかった。
「244さん!244さん!これ全部デパートですか?」
「はい。そうですよ。」
(うそ。これがデパートなんて信じられない。)
私が住んでいる地域はド田舎とまでは、いかずとも、都会とは程遠いものだ。だからこそ、私はデパートひとつでこんなにも盛り上がってしまった。
(くっ、田舎者だってバレてしまう。
………いや、もうバレてるのか?)
「あの、244さん」
「はい?」
「私がどこに住んでるのか知ってますか?」
「知っていると思いますか?」
「………悔しいですけど、全てバレてしまっているかと」
「はい、正解。知ってますよ。」
(やっぱりバレてた………)
デパートの中は、想像よりも遥かに広かった。私は、服、文房具、化粧品など、生活に必要な物はほとんど買ってしまった。合計で凄い金額になっただろうけど、全て244さんが払ってくれた。
「244さん、今日は本当にありがとうございました。」
正午、私たちはフードコートで食事をしていた。
「いえいえ、買う必要があるようにしたのは僕ですから。」
(そうだった!元凶はこの人だった!!)
「ははは、そうでしたね。」
「はい。」
244さんはそう言って、ハンバーガーを口に運んだ。
(244さんにハンバーガー似合わないな)
私が「ハンバーガー食べたい」といったら、「じゃあ、僕も」といって、ハンバーガーに決めていたので、ハンバーガーが好きなのかどうかも分からない。
「244さん。この後どうしましょうか。」
「ああ、その事なんですけど、一旦車二戻ってもいいですか?」
「ええ、もちろんいいですよ。でも何で?」
私が尋ねると244さんは、私が今日は買った荷物を見た。
「一旦車に持っていきたくて。」
(しまった、私とした事が、244さんに全て持たせてしまっていた。)
「すみません。私が持ちますから。」
「いえいえ、大丈夫ですよ。僕が持ちます。」
「でも………」
244さんはアイスコーヒーを飲んで言った。
「ここは俺にカッコつけさせて。」
ドキッ、とした。
(やっぱり、この人カッコいい………)
「ご馳走様です。」
「いや、気にしないで。」
そうして、食事代まで244さんに出してもらった。
(嫌でも、こんな状況にしたのは、244さんだし………)
分かっていても、私の良心が傷んだ。
(やっぱり、荷物持と。)
私は244さんの手の方へ自分の手を伸ばした。
私の手に気づいた244さんは、左手に持っていた荷物を全て右手に移した。
(ん?何をしてるんだ?)
私が戸惑っていると、244さんは空いた左手で私が伸ばした手を握った。
「えっ?」
244さんは振り返って私を見て言った。
「ふふ。私も繋ぎたかったんだよ。」