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難しい展開が起こりすぎているので、流転砂漠のオアシスで少し休養を摂ることにした。
「ふぅ…やっと休めるな」リクが小さく笑った。
「ここ、涼しいね…」アイビーは水をすくい口に含んでから、目を細めた。
ロビンは無言のまま、ボロボロのフードを少しずらし、久しぶりに安らぎを感じている様子だった。
砂漠の過酷な環境から一瞬離れ、3人は静かに過ごしながら、それぞれの過去や夢、ドリームコアに囚われた経緯をぽつりぽつりと話し始める。
アイビー、筋肉密度すごいんだな。12歳でこんなに強いなんて…びっくりだよ」
「べ、別にすごくないし!たまたまだよ!」アイビーは顔を赤らめて、ちょっとムキになって言った。
「俺は…昔、普通の少年だった。ただ、弓だけは誰にも負けたくなかったんだ」ロビンが少しだけ口を開いた。
三人は砂漠の星空の下でしばし言葉を交わした。
しかし、リクの胸にはまだ消えない不安があった。
「この先もきっと…何かが待ってる。」
だが今は、少しだけ休もう。
明日も戦いは続くのだから。
リクはふと足を止め、空を見上げながら小さく呟いた。
「もう、ここに来てから3ヶ月か…」
体はまだまだだけど、少しずつ慣れてきた気がする。
「でも、まだ分からないことだらけだな…」
隣にいるアイビーとロビンもそれぞれ思いを巡らせているようだった。
アイビー「…リク、強くなったよね?」
リク「うん、アイビーもすごいよ。筋肉密度とかハンパないし」
ロビン「俺、まだまだダメだ…けど、矢だけは負けねぇ」
アイビー「ロビンはさ、ドリームコアに来てどれくらい?」
ロビン「俺か?3年だな。14歳の時にここに来た」
リク「そっか、今17歳だもんな」
ロビン「そうだ、まだまだ強くなりたい」
リク「俺も怖かったけど、ここでみんなに会えて良かった」
アイビー「みんな一緒にいると、なんか安心するよね」
ロビン「スキルも増えたし、もっと強くなる」
リク「これから何があっても、絶対にみんなで乗り越えよう」
アイビー「うん!それが一番だよ!」
岩陰で座り込んでいると、砂に半ば埋もれた古びた瓶が目に入った。
「なにこれ?」アイビーが不思議そうに瓶を拾い上げる。
「見たことないけど…変な匂いするな」とロビン。
「なんだか甘そうな香りもするよ!」とアイビーは興味津々で蓋を開け、一口だけ飲んでしまった。
「んっ!?これ、すごく苦い!!」顔をしかめるアイビー。
「それハブ酒だよ!間違えて飲むなよ!」リクが慌てて言う。
「おお、こえー酒だな…アイビー、大丈夫か?」ロビンが心配そうに声をかける。
「だいじょうぶ!ちょっとからいだけ!」と言いつつも、アイビーはむせ返りながら顔を真っ赤にしていた。
リクは苦笑いしつつ「さすがアイビー、やることが子供っぽいな」と呟いた。
んっ、なんか…くらくらする…」アイビーが目をトロンとさせて、ふらふらと立ち上がる。
「アイビー!大丈夫か?」リクが慌てて手を差し伸べる。
「へへっ、これ…おもしろい気持ち…」アイビーはにこにこと笑いながら、ゆらゆらとリクの方へ寄ってくる。
「酔ってるぞ、お前!」ロビンが腕を組んで呆れ顔。
「おとなしくしないと、変なことしちゃうかもな?」リクが半分冗談で言うと、アイビーは照れたように笑った。
「りく、だいすき…ふふっ」ぽつりと小さな声で言い、顔を赤らめてまたふらついた。
「おいおい、なんだよそれ…」リクはちょっと赤面しつつも、しっかり支えてやった。