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きりん
sota
105
けめり
ねこぴーす
282
おにんぎょーさん。
たいせつな。
おにんぎょーさん。
人形で、人が、遊んでいた.
両手に一人ずつ持って、会話させていた.
「ねぇ、きょうのごはんなぁに?」
「きょーはね、かれーらいす!」
日常的な会話.
だと、思うでしょ?。
でも、ある子達はこう言った.
「だよね〜?あの子やっぱうざーい、(笑)」
「あんたなんか産まなければよかった.」
色んな人形が居て、人がその人形に話させている.
でも、言葉の重みは異なっていた。
虐待.
いじめ.
暴力.
この世から無くなって欲しいものばかりだった.
この言葉に含まれる行動を人形で示していた子は、
当たり前のように. 人形で表していた.
ある子”が話しかけた。
「ねぇねぇ.
なんでそんなこと、お人形さんにさせるの?」
って、平和で、にこりと善意の笑みを浮かべた、
かわいい子がそう言うんだ.
「いつもこうだからだよ!
これが当たり前でしょぉ?」
元気なテンションで。元気な声で.
当たり前のように。いつもの事のように.
私生活そのもの のように.
その子”が言った.
「当たり前じゃないよぉ、??」
と、言った.
心配そうに、顔を顰めた.
だが、帰ってくる回答は理想とは程遠く、違う.
「ちがう!
当たり前! そっちがおかしいんじゃないの?」
針のある言葉が向けられた.
「おかしくなんかないしっ、!
そっちがおかしいんでしょ!」
そう、言い返す。
また、反論が帰ってくる.
反論。
反論。
反論.
繰り返しだった。
だが、いつかどちらかが挫ける.
挫けたのは、あの子”だった。
「う”っ、ぐすっ、も、もぉ” しらない”っ!!」
泣きながら、顔がぐちゃぐちゃになりながら、
自分の元へ、帰っていった.
自分の家へ.
とことこ。と、
しくしくと、泣きながら。
でも、ある子は取り残されていた.
ずっと一人ぼっち。
安らぐ場所なんて無い.
帰る “元” なんて無い.
人形のような無表情な、あの子の顔だった.
その子”を後ろ姿を、あの子が見て、
羨ましいな。
って、第一に、思っていた.
あの子は、申し訳ない。という気持ちができて、
その子の元へ、走っていった.
家に行って、
等身が高い大人が出てきて、
あの子は、びくりとしながらも、
その子”を、呼んでください。
と、
その子”が出てきた。
ごめんね。と謝った.
その子は許してくれた.
仲良くなった。
お人形で沢山遊んで.
話して、
動いて.
はっぴーえんど.
なんて、だれが終わらせたの?.
その子”と”あの子は、歳が経つにつれて、
話さなくなってしまった.
はい.
ほんとの
ばっどえーんど?.
コメント
1件
「おにんぎょーさん」がただの人形遊びじゃなくて、それぞれの子の現実を映してるのが胸に刺さりました。帰る場所のない子の孤独と、当たり前のように家に帰れる子の対比が切なすぎる…。ハッピーエンドかと思わせて、最後に「ばっどえんど」って叩きつける終わり方、すごく効いてます。重いけど、ちゃんと読めてよかったです。