「遅かったね。」
『こんな時間だし。てか帰ろ。』
「何しに来たんだよ。」
『呼ばれた気がして。』
「いや呼んだよ、忘れるな。」
『知ってる。なんで呼んだの?』
「え、嫌だった?」
『うん。』
「嫌なのかよ⁉︎じゃあなんで来たんだよ。って、そんなことどうでもいいんだよ。」
『いいのか。』
「9月の夜にやることっていったらアレに決まってんだろ。」
『羽子板?』
「いや違…羽子板⁉︎9月にやるか?だいたい正月じゃない?しかも夜に。…じゃなくて9月の夜といえば月見だろ!」
『十五夜過ぎてる。』
「今更そんなん気にすんな。そんな律儀な奴じゃないだろお前。」
『月が半分も無いのに。新月の方が近いよ。』
「些細なことでしょ。」
『やっぱり羽子板やるしか…。』
「だからさっきから謎の羽子板推しなんなんだよ。いいから月見よ。」
『その月が少ないんだけど…。』
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