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私もその世界に入って日帝ちゃん慰めてくるわ、
辛すぎる… 全員救われない
戦争が始まった
常に死と隣り合わせの恐怖
兄弟たちとは仲良くなることが出来ず
ずっと避けていた
避けなければこちら側の激しい戦場に来るかもしれないから
あちら側はまだ安定してはいる
こちら側はもう……ギリギリの状態
ある知らせが入った
空が危ないと
私は後悔した
何故これが予測できなかったのか
何故危ないことをさせようとしていたのか
そんなことをモヤモヤと考えながら
空の元へ行った
空は、叫んでいた
私はどうすることも出来ずに駆け寄り
空、大丈夫だからな
と、声をかけるしか無かった
本当は、大丈夫なはずがないのに
少し遅れて海が来た
その瞬間
空は出血多量や損傷が酷く
死んだ
海は泣いていなかったというか驚いていたようだった
私はあんなにも泣いたのに
でも空は生きていた
楽しそうに走り回り
時には笑顔で話しかけてくれる
だが、こちらの声は届かないのか
またたのしそうにぐるぐると回っていた
時に
一緒に行こう!
と、純粋な笑顔を見せてくれる
私は休暇をとり空と一緒にいることに決めた
なぜか飯を食べずに、私が食べているところを見て笑っていた
そんな時間が幸せだった
だが、海を意味もなく嫌うようになってしまった
空は生きているのに
海を見た瞬間に怒りが沸きあがる
でも空が止めてくれるダメだと言ってくれる
ある日突然
空が寝たままになった
私はつきっきりで看病した
だが、空は良くなることはなく
しだいに手も握ることが出来なくなってしまい
そうて最後には目を開けなくなった
そんな時
空が居なくなった
私は一心不乱に空を探していた
海が、
頑張ってね
というたびに何故一緒に探してはくれないのかがとても気がかりだった
ちょうど零時当たりをすぎた頃
海がやってきて
私を強引に寝かした
空が居ないという圧迫した状態だったからなのか
自分の意思とは反対にすやすやと寝てしまった
心の中では
早く起きて空を探さないと
空が悲しんで泣いている
空は今頃私を呼んでいる
といろいろな罪悪感が押し寄せてきていた
だが海の膝の上で寝かされているのか
起きるも起きれなかった
朝になり
私は起きると同時に海の元へ行った
何故空を探さなかったのか
私は狂ったように言い詰めていた
海がもう一度空がいる場所に行ってみたら
と言うから仕方なく行くと
そこには空がいた
足首から下がない空が
幸せそうに寝ていた
嗚呼良かった、生きていた
私の元へ帰ってきてくれた
そんな安堵感と共に
何故足首から下が無いのか
何故足が無くなっていると言うのにこんなにも幸せそうに寝れるのか
私は不思議でたまらなかった
なぜかぽろぽろと涙がこぼれていて
気がつけば海…….の胸の中にいた
強引に押しのけ外を見ると
辺り一面が真っ赤に染まり夕焼けが輝いていた
その時空が居ないことに気がついた
また私は空はどこだと発狂寸前のように言った
海は、
私が探しておくからゆっくり休んでいて
と言った
その晩
海は帰ってこなかった
このだだっ広い家の中
1人できることが寂しく、怖くてたまらなくなった
気がつけば布団に包まり
悲惨な朝を迎えていた
その時に、空を見ると
いた、いたけれど
次は膝から下が無くなっていた
海を探すと
海はいなかった
なぜ?
置いていった、?
分からない
空が居て、1人では無いのに
もの凄い孤独感と恐怖が私を襲った
そんな時
海が帰ってきた
ただいま
その声を聞くだけで安堵した
けれどその度に怒りが湧き、
自分でも意味がわからなくなっていた
海が好きなのか嫌いなのか
空は居なくなったり居たりと、意味がわからない行動を示していた
その度に自分のことがもっとよく分からなくなって行った
ある日、空が片腕と腰から下がない状態で虫の息になりながらまだ寝ていた
私は一心不乱に空の名前を呼び続けた
だが、空は死んでいた
気がつけば皮膚は焼けただれ見たくもなくなるようになっていた
私は直感で海がやったのだと確信した
海はなんの抵抗もせずに
うんうん
と泣きながら私に殴られている
お前のせいだ
空が死んだのはお前のせいだ
ちがう
こんなの私じゃない
こんなことを言いたいわけじゃない
海に謝らせたいんじゃない
私は、私をずっと、…….、…….
今日も、私では無い私が海を殴って いる
いつもであったら泣きながらうんうんと話を聞いているはずの海は今日は何も言わず俯いている
そんな海が気に入らなかったのか私は一段と殴っていた
嗚呼、意識が無くなってくる
…….ごめんなさい
何度言ったか忘れてしまった
私では無い私が海を殴っているなんて都合のいい言い訳にしかならない
私はいつもどうりに意識を投げ捨てた
朝起きれば
海がいて
ご飯を作ってくれて
行ってきますと言えば行ってらっしゃいと返ってる。
いつもどうりの日常が戻ってくるはず
なのに
あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ッッッ?!?!?!
がい゛ッッッ…….がい゛…にいちゃッッッ、!!!
う゛ぞだッッッ…….うそ…….ッッッ…
なんでこんなことになったんだろ