一体の活性化した魔物を倒したエルヴィンだったが、その直後――同じ種類の違う個体から、毒液まみれの爪による蹴りを受けてしまう。
(一体じゃないが、数は少ない……ファイアガンスは本来単独か番での行動が多いことを考えりゃ……こいつはオレが倒したヤツの番か……)
切り裂かれた肩の傷が、熱い痛みをもたらす。
だが一番危機感を抱いているのは、意識が朦朧とし始めていることだった。
肩の傷や、当たりどころがよかったとはいえ、蹴り飛ばされた衝撃による痛みよりも――おそらく、毒液による影響のほうが強く出ているとエルヴィンは感じていた。
「グァァ……グァァ……」
飛び降りながら蹴り飛ばしてきたファイアガンスは、エルヴィンが先ほど倒した同族を見て低い声を上げている。
(逃げるな********************
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