七月某日
真夏のような暑さであった
その日の横浜は
いつもの様に賑やかで
どこかざわめいていた
そこは横浜にある
とある建物の屋上であった
そこには顔がそっくりな
兄妹が立っていた
その兄妹は闇に生きる人間であった
ふたりの周りには
どこか悲しげな空気が漂っていた
まるで二人の兄妹を
死の世界へと
「誘う」ように━━━━━━
妹である少女は言った
「こんにちは…そしてさようナラ、、、」
それに応えるかの如く兄である青年は言った
「……は?」
頬に滴を伝らせ笑いながら少女は言った
「…ごめんなさい」
バンッ
━━━━━━━銃声
この出来事より遡り
数年前━━━━━━━━━━━━
コメント
1件
とても好きです!