テラーノベル
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新連載です。
細かいところまで書いてあるので、結構長編に
なってしまうかと思われます。
他の作品を読みたいなど、用事があります方は
避けることをおすすめいたします。
読んでくださると言う方はお話の世界へ
どうぞ…。
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朝、誰もいない家に挨拶をして玄関を出る。
俺が中学の時にいなくなった両親。
亡くなったと聞いた時は、悲しみで全てが埋め尽くされるように幸せだった毎日が真っ暗に
塗りつぶされた日々だった。
そんな俺は、全てを忘れるように、勉強にしがみつくようになっていた。
そして、二月。
第一志望だった高校に入学することが 決まった。
第一志望にしていた学校は、今いる地元とは
少し離れたところにある全寮制な学校だ。
都会には珍しく、一学年200人ほどの、小規模な学校で有名どころである。
人数に関しては、学校自体に問題があるのではなく、難関校 だからこそのものなのだろう。
そして、今日は入学式だ。
親のいない俺を参観してくれる家族はいない。
そのため、行きは1人で学校専属のバスに
のって学校に向かう。
?「あのぉ、こんにちは!お一人ですか?」
背が高くさらっとした生徒だった。
莉犬「あ、まぁ、はい」
莉犬「別に困ってないので大丈夫です」
知らない人と話すのはつい緊張してそっけなくなってしまう。
るぅと「僕、るぅとっていいます!」
るぅと「君と同じで今年入学しました!」
莉犬「そうなんですね」
るぅと「こっちの道ってことは寮生ですか?」
莉犬「そうですけど」
るぅと「奇遇ですね!僕もです!」
それを聞くと少し期待してしまう。
莉犬「両親いないんですか?」
るぅと「いますよ笑」
るぅと「今出張中なので迷惑かけたくなくて」
あぁ、そんなもんなんだ。
ただの、優等生だ。
るぅと「寂しいのは嫌ですしね」
るぅと「そういう、あなたは?」
莉犬「俺莉犬ね、莉犬でいいですよ」
莉犬「俺も、そんな感じです…」
あの日かは無闇に人を信じることができなくなった。
るぅと「莉犬さん…莉犬!可愛い名前!」
莉犬「可愛い…んですかね、」
るぅと「莉犬!これからよろしくね!」
莉犬「あ、うん、もちろん、」
るぅと「敬語もやめちゃいましょう!」
莉犬「それがいいんだったらいいけど」
るぅと「じゃあそうしてください!」
しばらく経つと、入学式が始まって寮の部屋
割りが発表される。
寮は3コース制になっており、寮長がそれぞれ3人ずついるらしい。
部屋自体は6人部屋で部屋ごとにも係りがある。
そこまでは俺の知っていた寮のルールだった。
校長「今年から先輩とも同室になる!」
校長「言動や行動は慎むように!」
生徒「はい!!」
先輩とおんなじだなんてやってられない。
知らない人にさえもこんな態度をしてしまうのに上下関係まで追加されるとなると流石に
耐えられなくなりそうだ。
るぅと「部屋おんなじだといいね」
莉犬「そ、だね、」
るぅと「あ、メールきました!!」
莉犬「ほんとだ、!」
るぅと「莉犬!!」
莉犬「るぅと君…!!」
2人「やったぁぁぁ!!!」
どうやら俺たち2人は同じのようだ。
なんて、運が良いのだろう。
校長「それでは、メールに従って部屋に」
校長「向かうように!」
校長「先輩が待っているため、寄り道厳禁!」
校長「時間は厳守するように!」
生徒「はい!!」
2人はもう一度重い荷物を背負って、寮室に向かう。
るぅと「怖い先輩だったらどうしよう…」
莉犬「えぁ、いやだやぁ、」
るぅと「でもその時は守ります!!」
莉犬「ありがと、るぅとくん、!」
るぅと「ここですね」
莉犬「ここ…だね」
るぅと「開けます…」
先輩「2人とも入学おめでとー!!!!!」
部屋には一斉にクラッカーの音が響き渡る。
ななもり「驚かせちゃってごめんね」
ななもり「俺は寮長と室長やってるななもり」
ななもり「よろしくね!」
ジェル「俺は高校3年制のジェルやで〜」
ジェル「なー君もおんなじや!」
ジェル「大阪のエンターテイナーや!」
さとみ「俺はさとみ」
さとみ「高校2年生、よろしくな」
ころん「僕はころん!高校2年生だよ!」
ころん「勉強得意だからなんでも聞いて!」
2人「よ、よろしくお願いします!」
ななもり「そこじゃ寒いからここで話そう」
ななもり「2人のこともそこで教えてね」
るぅと「僕はるぅとです!」
るぅと「音楽系が得意で推薦です…!」
それは結構初耳だよ?るぅとくん。
莉犬「あ、ぇと、莉犬です」
莉犬「勉強頑張ります…」
ななもり「莉犬君とるぅとくんね!」
ななもり「2人ともこれからよろしく!」
2人「よろしくお願いします!」
ななもり「早速だけど2人の部屋行こうか!」
ななもり「黄色い部屋はるぅと君」
ななもり「赤い部屋は莉犬君のものだよ!」
ななもり「綺麗に使ってね〜!」
ななもり「他聞きたいことある?」
2人「特には…!/大丈夫です…!」
ななもり「お昼の時間になったら呼ぶね」
ななもり「その時までゆっくりしてて!」
莉犬「俺、部屋行きます…」
るぅと「僕、みなさんと話したいです!」
ななもり「いいよいいよ〜」
部屋に入ってドアを閉める。
部屋には送っていた荷物が置いてあり、
最初からこの場所が決まっているようだった。
莉犬「俺やってけるかなぁ…、」
気づけば弱音ばかり口が溢れてしまっていた。
先輩は皆んな優しいそうだった。
寮長だって言うから、なんとなく厳しい
イメージをしていたけどそんなことはない
みたいだ。
布団にくるまると、自然と涙が溢れて
いつの間にかに夢の中にいた。
ななもり「莉犬君とは元からお友達なの?」
るぅと「あ、いえ!今日初めてです!」
るぅと「朝お話したくらいですよ」
ジェル「仲ええんやね」
るぅと「はい!」
ころん「るぅと君は部屋かたさないの?」
るぅと「仲良くなりたくて!」
ころん「それならよかった笑」
さとみ「なんでここ選んだの?」
るぅと「推薦あったっていうのと、」
るぅと「親の出張があったからです!」
さとみ「へぇ、そうなんだ」
ジェル「ずいぶん静かやなぁ」
ななもり「そうだねぇ、」
さとみ「部屋見てこようか?」
ころん「少ししてからでもいいんじゃない?」
ジェル「まぁそやね」
るぅと「あの、係りっていうのは?」
ころん「あぁ!係りね〜」
ころん「なーくんが室長なのは知ってるから」
ころん「あと、僕たち3人と君たちのだね」
るぅと「はい」
さとみ「ジェルが行事でころんは保険」
さとみ「んで、俺は副室長」
るぅと「ほぉ、なるほど」
ななもり「2人は、日誌係か清掃かな」
ななもり「るぅと君は?」
るぅと「うーん、莉犬によります笑」
ななもり「まぁそうだよね笑」
ころん「そろそろ、時間だし見てくるね」
ななもり「よろしくね」
ころん「莉犬くーん、大丈夫ー?」
ころん「あ、まじ?寝ちゃったかぁ」
ころん「なーくん莉犬君寝ちゃったぁー!」
ななもり「えぇ、起こしてあげて笑」
ななもり「疲れちゃったのかなぁ」
ころん「莉犬君?そろそろお昼だよぉ」
莉犬「ぃかな…で…ぉいてぃかないで…」
ころん「莉犬君?」
莉犬「ころ、ん先輩…!!」
莉犬「ど、どうしましたか?」
ころん「あ、お昼だよだって」
莉犬「あ、すみません、寝ちゃって…」
ころん「いいよいいよ〜疲れたよね」
ころん「特別におぶってあげよう!!」
ころん「ほら!おいで莉犬君!」
莉犬「ありがと…ございます…」
さとみ「2人何してんの?笑」
ころん「えぇ、おぶってるの笑」
ジェル「莉犬寝てるで笑」
ころん「あ、えぇまじ?笑」
ころん「さっき起こしたのになぁ笑」
るぅと「よっぽどなんですね笑」
ななもり「まぁ、席ついちゃって笑」
ななもり「ご飯そろそろ届くからね」
ジェル「俺も手伝うで」
さとみ「俺こっちやっとく」
ななもり「頼んだ!」
るぅと「莉犬〜?ご飯だよ?」
莉犬「ごはん…、んぅ、」
ころん「おはよ笑、座っててね笑」
さとみ「あぁ起きた笑」
さとみ「寝ぼけてるなぁ笑」
莉犬「るぅちゃ、」
るぅと「莉犬?るぅちゃんなの?笑」
るぅと「ここ座ろうね笑」
莉犬「ぅん、、」
ななもり「ご飯届いたよぉぉ!」
ジェル「まじ美味そう!笑」
ころん「めっちゃいい匂い!」
ジェル「莉犬もおはようさん」
莉犬「おはよぉ、ござぁいます、」
ななもり「可愛いなぁ笑」
さとみ「ほい、いただきまーす」
るぅと「美味しい!」
ななもり「いっぱい食べて大きくなってね」
ジェル「ころん、やってさ」
ころん「は、莉犬くんもだし??」
さとみ「まぁ2人ともだよ」
莉犬「おっきいもん」
ころん「そうだよねー!!」
少しすると目が覚めてきて、今まで自分がやってきたことを思い返すと恥ずかしい。
ジェル「よく食べるねるぅちゃん」
るぅと「美味しいんですもん!笑」
ななもり「莉犬君遠慮しなくていいんだよ?」
莉犬「もぅ、大丈夫です…」
さとみ「少食だな、ケーキ食う?」
ころん「え、ケーキあるの!」
ジェル「おん」
ころん「まじ!?うまそぉぉ」
俺の分、ころん先輩にあげようかな。
莉犬「あの、俺の…」
ころん「はい!莉犬君の!」
莉犬「あ、ぇっと…」
ころん「あーーん」
莉犬「はむっ、」
るぅと「美味しい?莉犬」
莉犬「おいひぃです…」
お腹はいっぱいなのに、口には大量のケーキが詰め込まれる。
甘いものは大好きだけど、お腹いっぱいになったら流石にもう食べれない。
それに少し気持ち悪い。
ななもり「ご馳走様でした!」
るぅと「美味しかったぁ」
ななもり「あ、2人も係どうしよっか」
莉犬「係、ですか?」
ななもり「そう!日誌係か掃除係!」
莉犬「どっちでも大丈夫です」
るぅと「僕は日誌やりたいです!」
ななもり「じゃあ、莉犬君掃除で良い?」
莉犬「はい、全然大丈夫です」
ななもり「学校始まるまでに少しあるから」
ななもり「少しずつ慣れようね」
2人「はい/はい!!」
ころん「掃除用具はここのロッカーだよ!」
ころん「まぁ埃だけなければ大丈夫!笑」
さとみ「アレルギーのやついるからな」
莉犬「わかりました」
掃除係になれたのは少し嬉しいかもしれない。
誰かとやらなくてはいけないものではないし、
話しかけられることも多分ない。
それに何かに熱中することができる。
埃アレルギーの人いるなら尚更そうしなくてはならないから、すごく良い条件だ。
莉犬「けほっ、けほけほっ、」
莉犬「ここ、埃っぽいなて…」
莉犬「前の人なのかなぁ、」
莉犬「ちゃんとやんなきゃ」
それにしても、優しいなあの人たち。
でも来年になったら先輩たちいなくなっちゃうんだもんな…。
こんな生活が毎日続くんだ。
莉犬!そんなことで泣くな!
ここまでこんなに頑張ったんだ!!
そんなことを呟きながら、まるで呪文のように自分に唱える。
少し出てきた涙を拭いて、目をこする。
鏡に映る俺はなんだか、少しだけ強くなったような気がした。
莉犬「掃除、終わりました」
ななもり「あぉ、ありがとぉ…あれ、」
ななもり「莉犬君ちょっとおいで?」
擦った目がまだ赤かったのだろうか。
それがもし、見えていたのだとすればそれは
とてもまずい。
ななもり「ここ、湿疹ある…」
ななもり「ころちゃん、これ見れる?」
ころん「はいはーい、あらぁ?」
ころん「アレルギーかなぁ…」
ころん「食べたものにアレルギーあった?」
莉犬「いや、ないです」
ころん「埃とかは?」
莉犬「なかったと思います」
ころん「うーーん、、」
ななもり「お薬だけ飲もうか、!」
ころん「他症状ある感じ?」
莉犬「いや、別に…何もないです」
さとみ「ん?どした?」
ななもり「ここ、湿布あってさ」
さとみ「どれ、ほんとだな、アレルギー?」
ななもり「薬は飲んだから大丈夫だとは思う」
さとみ「まぁ、気をつけたほうがいいかも」
さとみ「後で調べとくよ」
莉犬「あ、いや、全然!大丈夫です」
莉犬「忙しいと思いますし…」
さとみ「んなの気にすんな」
るぅと「あれ、莉犬?どしたの?」
るぅと「目、真っ赤だよ?」
莉犬「目にゴミ入っちゃって…」
ころん「じゃあ、埃かな…」
さとみ「莉犬、掃除やめよう?」
るぅと「僕と変わりましょう?」
莉犬「やだっ!るぅと君やりたいことしてよ」
莉犬「俺マスクもする!気をつける!」
莉犬「ね?いいですよね?」
ななもり「莉犬君ダメだよ」
ななもり「それは、許さないよ」
ななもり「俺は室長として、莉犬君の」
ななもり「命を預かってるの。」
ななもり「だから、君の体も大切なんだよ」
莉犬「ごめんなさ…ポロポロ」
莉犬「もう、寝ます…ポロポロ」
ころん「お風呂は?あったかいよ?」
莉犬「大丈夫です…ポロポロ」
ころん「おいで?莉犬君」
そっと、ころん先輩に抱きしめられる。
ころん「莉犬君緊張してる?」
ころん「ずっと敬語だし、なんかそっけない」
ころん「お風呂あったかいからさ」
ころん「多分心もあったまると思うんだ」
ころん「入っておいで?」
莉犬「はい、…」
わかってる。
俺が素をだしても怒らないだなんてこと。
会った時からなんとなくわかってる。
でも、やっぱり怖いんだ。
あの時みたいに、皆んな俺から離れるんじゃないかって。
なんとなく怖い。
だから、肩に力がはいる。
莉犬「あったかい…」
お風呂はあったかくて、強張った心を溶かしていくかのようだった。
部屋に戻ると、小さな置き手紙が置いてあった。
きっと、あの6人の誰かなのだろう。
「ゆっくり寝てね。ぬいぐるみあげる。
可愛いでしょ。」
莉犬「ふふ、何それ…笑」
初めてここで笑えた気がした。
今日はきっといい夢が見れる。
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めっちゃ好きです♡ 続き待ってます!!
めっちゃおもしろかったです! ほんとに最高でした!