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〜第四章〜たちばな
距離を置こうと思った幼馴染が、
目の前で血を流して、倒れている。
信号は赤。
トラックは轢き逃げ。
目の前の信じ難い光景。
「ごめッ、ん、たちばなッ、」
なんで。
なんでなんでなんで。
神様はいないの、?
どうして連れて行ってしまうの
動かない。冷たい。
好きだったのに。どうしていつもこうなるの。
「たちばな、だいきりッ、?」
「おッ、おさ、で、カヒュッ、」
「たちばなッ、」
「…」
「思い詰めないで、だいきりは、きっと、」
「僕のせいだ。僕が。信号を見なかったから。」
僕のせいなんだ。
「違うッ、誰も悪くないッ」
「違くないッッ!!!僕がッ僕がぁッ!!」
僕のせい僕のせい僕のせい僕のせい僕のせい僕のせい僕のせい僕のせい僕のせい僕のせい僕のせい
お前が死んでいれば。
だいきりは死ななかった。
お前のせいだ。
全部お前のせい。
俺の事を殺した。
お前のせい。
「たちばな。」
「お前も最低だよ。」