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チュンチュン..
すずめの鳴き声がしてゆっくりと目を開くと、
眩しい日差しが目に入る。
『 ..も う 、朝 か 。』
そう独り言を零すと、
ジリリリ!!静かな部屋でアラームが鳴り響く。
『 う ッ さいな ぁ ..
5 時.. 入 学 式 か。準 備 しないと。』
男は起き上がり、まだ寝惚けて居るようで、
所々、ふらつきながら歩き、がらがらとスーツの上着やワイシャツだけが入ったシンプルで何処か哀れなクローゼットを開けると、棚の上に置かれた写真立てが目に入る。綺麗な桃色の髪を靡かせながら此方に向いてにこっ、と女性が美しく微笑んでいた。その写真を見て、ふっ..と男は愛しそうに笑う。
『 そ ッ ち で も 元 気 に し て ろ よ、綾。 』
どうやら綾と呼ばれた彼女は男の” 大事な人 ”であったようだ。もう、この世には居ないみたいだが。
『 行 ッ て き ま す 。』
誰も居ない家に男はそう言い、
家を出て行った。