昔からよく見る夢がある
茶色の髪の男性が私を呼ぶ夢だ
顔や声など曖昧にで私はその男性がどんな人で私と
何の関係性があったはわからない
だけど男性は笑ったり、怒ったり表情豊かであり
私はその男性の笑った顔が_____
重たい瞼をあける
冷たい床に擦れた鎖の音が地下牢に響きわたる
嗚呼、また今日も死ねず地獄の中にいる
誰かこの地獄から私を助けて欲しい
それかいっそ私を殺して欲しい
私の名は太宰治
物心ついたときから私は誰かの「所有物」として育った気持ち悪いおじさん身の周りのお世話や夜の奉仕など少しでも気にさわることをすれば殴ったり蹴られたり捨てられるそれの繰り返しだ
モブ「出ろ、お前の新しい主人の訪問だ」
そして私はまた知らない人の所有物になる
モブが扉を軽くノックすると中から若い男性の声がした
中に入ると茶色の髪に青い目をした若い男性がたっていたまるであの夢に出てくる男性のようだった
モブ「こち領収書となります」
?「嗚呼、じゃあこれで」
男性はモブに小切手を渡すとモブは部屋から出ていった
?「まずは自己紹介からだな、俺の名前は中原中也だお前は?」
男性は私に優しい声で話しかけた
太「太宰治です」
男性は下をむいてうつむきしばらくたってまた私に話しかけた
中「年はいくつだ?」
太「15歳です」
中也「………」
太「あ、あのどうかしましたか?」
次の瞬間何故か私は男性の腕の中にいた
太「????あ、あの…中原様??」
中「中也でいい、あと敬語も禁止な」
私は今の状況がわからない何故自分が抱きしめられているのか謎だ
中「すまねぇ、少しだけこのままでいさせてくれ」
太宰「わかりま、わかっ…た」
しばらくして私は解放された
しばらくして私はタワーマンションに入った
太「あ、あの…ここは?」
中「あ?ここは俺の家で今日から太宰の家でもあるちなみに隣の部屋は太宰の部屋な」
太「はい??」
私は今まで誰かに自分の部屋なんて与えられたことなんてなく驚いてしまった
中「太宰腹減ってるか?嫌いな食べ物とかないか?何か食べたいものとかあるか?」
太「とくには…ないかな」
中「わかった、じゃあ先に風呂入ってこい」
太「あ、あの……」
中「ん?どうした?一緒に入って欲しいのか?」
太「!!!!!ち、ちが///…う、お風呂の場所」
中「あ~、なんだそっちか」
何故か中也さんは少し悲しそうにお風呂の場所を教えてくれた
お風呂から出ると美味しい匂いが部屋を漂う
太「わぁ、美味しいそう」
中「おっ、ちょうど出来上がったところだ」
私は中也さんの作ったご飯を口に運んだ
太「ポロポロ」
中「!!!!!、え!ど、どうした口に合わなかったか?」
太「ち、ちがう…とても美味しくて温かい」
中也さんは私の頭を撫で
中「いっぱい食べろよ」っと優しく微笑んだ
私はよくわからないけど中也さんの笑顔を見ると嬉しい気持ちになっていた
その夜私は久しぶりによく眠れた
中「今度は絶対幸せにするからな……太宰」
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