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ななもり(莉犬くん、遅いな⋯)
プリクラのような機械から出た俺達は最後の一人、莉犬くんを待っていた
るうと「⋯おいてった?」
ななもり「!そんなことないよ!多分機械の調子が悪いだけ⋯」
るうと「すぐ行くって言ってたのに⋯!おいてって一人逃げたの?!」
ジェル「落ち着けるうちゃん。莉犬はそんなことせぇへんよ」
るうと「でも!」
莉犬「お待たせっ!」
驚いて振り向くと莉犬くんがいた
るうと「!りいぬにい!遅いです!」
莉犬「ごめんごめん、機械の調子が悪くって」
るうちゃんが莉犬くんに感動の再開と言わんばかりにしがみついている
その時どこからか声がした
シープ「みんな出てきた?じゃあ早速始めるよー。目の前にあるドアを開けてゲーム会場に入ってね」
みんなそれに従う
ドアを開けると今まで通り廃病院が姿を表す。
シープ「ゲームが始まってから10分経ったら逃げにはマップとミッションが。鬼には武器が配られるよ!
腰のあたりについてるポーチから出せるからね。制限時間は3時間!」
ジェル「さ、3時間やと!?」
シープ「じゃあよーい⋯」
すたーとっ!
さとみ「⋯とりま、ここにずっといるのも何だし散策するかあ」
るうと「一人でですか!?嫌ですよぉ」
ジェル「じゃあるうちゃん一緒行こか」
ころん「僕さとみくんと行くーー!」
莉犬「じゃ、俺はなーくんとだね!」
さとみ「ほいじゃ、また会おうなー」
みんなそれぞれの方へ散ってゆく
莉犬「よし!いこっか、なーくん!」
ななもり「うん!」
俺達も歩く
莉犬「長男と三男の組み合わせ強くない!?」
ななもり「だよね、絶対大丈夫な気ぃしてきた!」
話しながら俺達は歩き続ける
突然腰のあたりに振動を感じた
莉犬「もしかしてもう10分たった?」
ななもり「ぽいね」
そういって腰のポーチを開くとマップが入っていた
ななもり(この赤い丸のあるとこに行くのかな)
マップには複数赤い丸がありどれもこの近くだった
ななもり「よかった、この辺だぁ。変に体力使わなくて済みそう!莉犬くんはどうだった?」
そういって莉犬くんの方を見る
莉犬くんはマップをポーチにしまっていた
するといきなり莉犬くんが膝から崩れ落ち顔を隠す
ななもり「り、莉犬くん?」
すると莉犬くんは俺の足にすがってくる
莉犬「うわあぁぁ俺めっちゃ遠いよぉ一番体力なくてビビりなのにいい」
莉犬くんのミッションはどうやらここから離れているみたいだった
ななもり「まじかあ(;・∀・)どうしようか」
莉犬「さきなーくんのやってから俺のほう行く?」
ななもり「そうだね」
そう言って俺達は最初のミッションへ向かう
莉犬「なーくん、最初のミッションどこー?何やるの?」
ななもり「えーっと最初は病室201号室?かな。何やるかはわかんないかも」
莉犬「あっもしかしてここかな?」
莉犬くんが指差す先には201と書かれたドアがあった
ななもり「あっこれか!危ない危ない、通り過ぎるところだった」
莉犬「えっへん!」
莉犬くんが胸を張った
ドアを開けるとそこには4つのベッドと一つの机が置かれた病室があった。あちこちボロボロで薄暗い。
机には紙と4つの電球がおいてある
紙を広げると「電球を正しく直せ」と書かれていた
莉犬「⋯電球直すだけ?簡単すぎない?」
ななもり「ねwwびっくり」
そう行って俺は電球を手に取る
ななもり「ん?ねえ莉犬くん。この電球、ソケットのとこになんかそれぞれマークがついてるよ」
莉犬「あーー正しく直せってそゆこと?」
どうやら今はまっている電球にもマークが付いておりそれぞれのマークのところにつければ良いみたいだ
莉犬「でも簡単だねーww」
莉犬くんはベッドに登りもともとついている電球を取りに行く
莉犬「!」
ななもり「どうしたの?」
莉犬「た、高くて届かない」
ななもり「えっ!」
いそいで俺も確認する。ベッドに登り電球に手を伸ばす
ななもり「⋯」
莉犬「⋯」
ななもり「⋯ごめん」
莉犬「⋯いや、別に⋯」
俺の手は簡単に電球に届いた
ななもり「じゃ、じゃあ電球は俺がはめるから、莉犬くんは電球運んでよ!」
莉犬「⋯うん( ˘・з・)」
莉犬くんは自分の身長のことですっかり落ち込んでしまっていた
なんせ莉犬くんは兄弟の中で一番背が小さいのだ
最近末っ子のるうちゃんに一センチ抜かれてしまったらしい
莉犬「なんで俺こんなちっさいんだよぉ」
渋々電球を持ってきた莉犬くんは愚痴る
ななもり「まぁまぁ( ´•౪•` )」
そんなかんじで話しながら作業をしていたらあっという間にミッションは終わった
ななもり「おわったねえ」
莉犬「そうだねえ( ˘・з・)」
ななもり「ちょっと莉犬くんまだ拗ねちゃってるの?」
莉犬「拗ねてないもん」
その時
バチッバチバチッ💥
大きな音を立て、電球が火花を散らす
莉犬「うわっ!」
ななもり「な、なに!?」
俺達は思わずしゃがみ込む
音が収まった
ななもり「大丈夫?!」
莉犬「俺は平気、なーくんは?」
ななもり「大丈夫」
莉犬「今のなんだったんだろ⋯どこか間違えてたかなあ?」
ななもり「(ゴソゴソ)⋯あ、でもマップのマーク消えてるよ。多分合ってる」
莉犬「そっか、とりあえずここ危ないかもだから早く行こ!」
ななもり「うん!」
俺達はドアを開け、病室を後にする
その後俺達はいくつかのミッションをやった
そして⋯
ななもり「ここで最後だね」
莉犬「ふぇえ疲れたあ」
ななもり「大丈夫?一緒に休む?」
莉犬「いや、待ってるわ。見張りしとくからその間にやってきちゃって
ここ、俺もやんなきゃだ」
ななもり「わかった、気をつけてね」
莉犬「寝てたら起こしてえーww」
ななもり「ww」
そんな会話をして俺は最後のミッションのために周りが黒い壁になっている公衆電話のような機械に入る
がちゃ
ドアを閉める
中にはモニターがあった
モニターには生体検査と書かれたボタンが映っていた
それを押す
すると上から赤い光が俺を照らした
ななもり「!?」
驚いて、ふと画面を見ると
生体検査中⋯残り62.3%と書かれていた
ななもり「ッ!なんだぁこれで正常か」
ホッとして%が0になるのを待った
ななもり「やっとなったぁ」
%が0になると2つのファイルと送ると書かれたボタンが現れる
片方には未登録、もう片方には登録済みと書かれていた
そして登録済みの方には俺と莉犬くん以外のみんなの名前が記名されていた
ななもり「あっみんなやるんだこれ。俺達最下位か〜」
俺はボタンを押した
またパーセントがでる
ななもり「⋯遅くない!?」
%は全く持って進まなかった
そして%がやっと残り2%まで行ったとき
「え⋯や、やだ、やだっ!助けてッ!いやあああああ!!!!」
ななもり「えっ!?莉犬くん!?」
外からの返事は、ない
ななもり「え、ええ、ええええど、どうしよう。とりあえずっ出なきゃ!!!」
ドアに手をかける 開かない
ななもり「えっなんで!なんで開かないのっ!!」
どうやらミッションが終わるまでドアは開かないみたいだ
ななもり「早くっ⋯早く早く早く!莉犬くんがっ!」
%の残りは2、1⋯⋯⋯0!
ドアにずっと力をかけていたため勢いよくドアが開き、コケそうになる
なんとか耐えた
ななもり「莉犬くんっっ!!!!!!」
そこに彼はいなかった
ただそこにあったのは床にこびりつく赤い液体とそこからのびる引きずられたような跡
ななもり「!?莉犬くんっっっっ!!!!」
俺は走ってその跡を辿ろうとする
まだ生きてるかもという希望を捨てなかった
走るために腕を振る
勢いよく後ろにふった腕を誰かに 引かれた