テラーノベル
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こんばんは💓
続きです。
山中さん視点です。
start
そうだ。最初にシたのはその時で。
仁ちゃんはエッチより何よりキス好きってことを、知った。
しばらくは会うたびにそういうことをシてて。
キスも普通にしてたと記憶してる。
けど…途中から俺が仁ちゃんへの想いを拗らせた。
“付き合う”ってことが、俺にはハードル高すぎて…。
こんなに好きになって、苦しむぐらいなら。
いっそ、ずっとこの関係でいたいって思った。
そのためには。
俺にとっては。
仁ちゃんとキスすることは…仁ちゃんからの愛情をすごく感じて、もっともっと仁ちゃんのことが欲しくなる、すごく、すごく苦しいことだった。
だから…
だからだよ。
キスしなくなったのって。
でも。
果たして、こんなにも湿った事実を…今、伝えていいものなのか…?
ああ…結局だ。
俺、まだ仁ちゃんのこと好きな気持ち残ってる。
奥底に沈んだだけであって、ちょっとのキッカケですぐに表面に浮いてきた。
そう簡単には消えない…
吉田「…ねぇ、何か考え事?」
山中「…あ、ごめん…」
今日は、はやちゃんと仲直りの手助けになればいいと思って来たのに。
…俺がこのまま、はやちゃんと仁ちゃんを引き剥がしてさ。 そのまま仁ちゃんを奪うコトできたらいいのに。
吉田「柔…今日、泊まってく…?」
…ほら。
今日もこのまま身を委ねたら、あの頃と同じ。
キスをねだられて。
ダメだよって俺は言うけど…流されて。
ちゃっかりエッチなことだけは、しちゃうんだ…
今日は、はやちゃんに邪魔される心配は無いし。
あの頃の、ぬるま湯みたいな関係に戻れるかも…?
でも…
でも…ダメだよね。
仁ちゃんはもう、俺の好きにしていい人じゃないんだからね…。
山中「…ありがと。でも今日は…帰るね………」
吉田「…」
山中「仁ちゃんのキス、俺は好きだったよ。はやちゃんも、いっぱいして欲しいって思ってると思うよ…?」
吉田「…俺さ」
山中「…んっ…?」
吉田「好きな人とはいっぱいキスしたいんだよね。逆に、好きじゃないとキスできないんだよね…」
山中「…………………………え…?」
…え。
反則じゃね…?
イエローカードだよ。
いや…はぁ!?
今、それを言う…!?
吉田「だからさ…俺、柔がキスしてくれなくなったの、もう好きじゃなくなったんだ…って思ったの。だから、勇 斗も同じなのかなって…不安で…」
山中「じん…ちゃん…ごめん…そんなことない…」
吉田「ん?なんで謝る…?」
山中「俺がキスしなくなった理由は嫌いになったからじゃない。…けどもう、俺のことなんか気を遣わなくていい。」
吉田「そぉ…なの…?理由、気になるけど…」
山中「もぉ、いいの!」
も〜。
またしんみりしちゃうじゃん…
ほんとに何回やるねん、このくだり…
今日こそ、誘惑に打ち勝って帰る。
はやちゃんに、ちゃんと報告しなくちゃだし。
吉田「お前は大人だな。俺よりも。」
山中「…そうかもね。俺は仁ちゃんとずっと仲良くしてもらえる方の道を選んだって訳。拗らせちゃったら、お別れが来るかもだったからね!」
うわ、我ながらクサっ/////
けど、上手くごまかせたか…?
吉田「敵わないね〜。柔様には。」
山中「…俺が確実に言えるとすれば、はやちゃんは仁ちゃんのこと大好きだよ。次に会ったら絶対にキスしてくれるよ。」
吉田「…うそぉ、ほんと?」
山中「ほんとほんと。お互い、探っちゃってるだけだよぉ。普通に話しかけてみ?きっと何ともないよ。」
吉田「そうだったのか…なんだぁ…」
山中「あはは。じゃ帰るね」
吉田「…ありがとね 」
…
帰宅してもなお、仁ちゃんの言ってたセリフが頭から離れない。
『俺、好きな人とはいっぱいキスしたいんだよね』
『逆に、好きじゃないとキスできないんだよね』
どんな爆音の音楽を聴いても、
食事をしても、シャワーを浴びても。
…もう考えても仕方ないことなのに。
毎回、毎回、キスして…って言ってきた。
それは、そういうことだったの…?
あのセリフのタチ悪いところは。
昨日 はやちゃんに、仁ちゃんと俺がエロいことしてるのがバレたあのときも“キスしたい”って言ってきてた。
…同じ気持ちだったのかな?
はやちゃんと付き合ってるのに…?
仁ちゃん…ダメだよ。はやちゃんのこと大事にしなきゃ。あんなに大事にしてもらってるんだから…
シャワーが頭から容赦なく打ち付けてる。
その姿が鏡に映ってる。
仁ちゃん家の洗面台で、正気を失った自分の顔を見たのを思い出した。あの日はキスも、挿入すらも、シなかった。
ソレに比べたら、すごく血色がよく見える。
…俺は悪いことをした。
…けど、そのリカバリーとしては良い方向に向かってるようだ。
仁ちゃんが幸せになれるなら、俺はそれが本望だから。これで正しかった。
もし俺と同じ気持ちなら、仁ちゃんも少しは苦しみを味わってるかも知れない。
…でも、いいじゃないか。
俺と違って、俺よりもっと愛してくれてる人が既に側にいる。
羨ましいくらいだよ。
…
山中「…って訳で、はやちゃん。早急に仁ちゃん誘ってあげなよ。結構、落ち込んでたよ。」
佐野「柔〜。まずはありがとう。…けど、アイツが最近、当たり強いのは何なの? 落ち込んでるように見えないんだけど…!?」
山中「はやちゃんが素っ気ないからじゃ?お互いに探り合ってる感じかも…俺から見たら、お互いに待っちゃってるよ? 」
佐野「そうかぁ…?」
山中「…良いこと思いついた。また3人で佐野さん家に集合するのはどう?俺が早々に帰るからさ。」
佐野「でも、振られるの怖い… 」
山中「じゃあさ、俺が先にじんちゃんを誘う 、さらに俺がはやちゃんを勝手に連れて来たみたいにして…それで…お店どうするっ?って話になるから…はやちゃん家がいい!って言うって作戦!…どお!?」
佐野「…そ、それでお願いします…」
…
………
吉田「ま大方、予想はついてたな。」
山中「バレてたかー…」
佐野「まあまあ。何か言ってますけど。せっかくだから3人でメシでも食おーぜ。」
作戦は途中でバレてたみたいだけど、はやちゃん家に仁ちゃんを連れ込むという目的は達成した。
俺は座ってて良いと言われ、キッチンで働く2人の様子を遠くから伺う。
佐野「じんとぉー?皿2枚しか無いから、お前のだけラップごとでいいー?笑」
吉田「なんでだよ。別にいいけどさ。笑」
佐野「何、飲む〜?配信とかじゃないからお酒飲んじゃう〜?」
吉田「あ〜、俺はやめとく〜。すぐ帰るし」
佐野「え〜?帰す予定じゃないんだけど?」
吉田「バカ、お前ッ//////…あ、明日も早いんだから食べたら帰るの!」
佐野「なーんだ、残念。」
…すんごいイチャイチャしとる!笑
誰だよ、気まずいとか言ってたやつ…
さっさと帰りてぇー…
佐野「柔〜〜!!何飲む〜〜!?」
山中「俺、はやちゃんと同じの飲む〜〜!!」
…
吉田「ここのメシ、美味いね」
山中「うん、美味すぎて俺もう食べ終わっちゃう」
佐野「いや〜それにしても柔には世話になりっぱなしだわ〜。」
山中「いやいや、お互い様よ。」
吉田「………」カクン…
佐野「な、じんと。……あれ?」
山中「あれ…寝ちゃってる?」
佐野「マジだ」
山中「はやちゃんが素っ気なくてめっちゃ悩んでたからな。ここ最近、眠れなかったのかもね。」
佐野「そんな俺、素っ気なかった…!?」
山中「シー!……ま、今後はお気を付けて。…俺、帰るからね」(コソコソ)
佐野「ありがとう。柔、気を付けてな」(コソコソ)
…
…デジャヴかな?
…いや、この前は2人とも起きてたし状況が違うか。
仁ちゃんが起きて無事に楽しめるといいね〜はやちゃん。
さ、俺はさっさと帰りますか。
end
続きます
コメント
5件
コメントありがとうございます💓💓お名前、なんとお読みしたら良いか分からずスミマセン…😭 吉田さんは、自分がかわいがられてること気付いてるのかどうなのか、ズルしてますね〜💦笑