望の独り言　二冊目

「勝手に自分以外の誰かに期待してその通りにならなかったら勝手に失望してそれでキレる人っているよね。他人に対してそれっていうのもあるけど、自分の子供に勝手に期待してその通りにならなかったら子供の所為にする親もいる。私の両親や望の両親もそうだったよね」

「マジそれ。なのに自分は子供の期待には応える気ないんだ。『煩い！』ってキレるだけでさ。子供だけじゃなくて他人に対してもそうだけど。なんでも自分の思い通りになるのが正しくてそうじゃなかったらぜんぶ自分じゃない人の所為にすんの。そんな都合いいことあるわけないじゃんね」

「だよね。大人だったらその辺をちゃんと分かってなきゃダメだと思うんだけど分かろうとしない大人はすごく多いよね」