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どうして、貴方は彼にばかり構うのですか?
どうして、どうして?
私はこんなにもあなたに尽くしていると言うのに!!
どうして、どうして。
彼が優秀だからですか?彼が完璧だからです か?
どうして、どうして!
私は貴方の無茶な願いにも応えて来たのに!
私には到底できない様なことでも、貴方のためだと耐えてきたのに!
彼には自由だけを与えていたのですね。
そう、それだったら、分かったよ。
大丈夫。きっと。
貴方もきっと僕の大切さに気づくはずだから
________
ねぇ!見て!見てよ!
僕は貴方に勝ったんだ!すごいでしょう?
貴方の子だからね!僕の力、みてくれたでしょう?
だから、だから。ねぇ。
どうして、どうして?
何故、貴方は行くの?何故、僕を置いて帰って行くの?
僕は、僕は、貴方に認めてもらいたかったから貴方と戦ったと言うのに!
今、貴方に頼まれたら。頼まれたのなら、 私は貴方の元へ帰りますよ?
貴方が私を認めてくれるなら、強くなったと褒めてくれるなら、僕が必要だと言ってくれるのなら。
なのに、どうして?
貴方は振り返ることもせず、帰って行くのですか?
僕は、僕は。貴方のその大きな手で撫でて欲しかっただけなのに。
彼に接する様に、僕を認めて欲しかっただけなのに!
あぁ、そっか。分かった、分かったよ!
僕がまだまだ弱いのがいけないんだね!
ねぇ、僕、ちゃんと分かったよ!
貴方の考えることは、僕、なんでも分かっちゃうんだ!
だからね、お父さん。僕は、いつかきっと
貴方を超える大国になるから
だから、待っててね。