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〜隣の部屋のあの子〜
蓮side
最近お隣に女の子が引っ越してきた
〇「隣に越してきた〇〇と申します、」
「これ少しですが……」
と引っ越しの挨拶に来てくれたのが
彼女との初対面だった
それから特に何もなかったんだけど
あれから2週間後
久しぶりに星を見ようとベランダに出ると
隣の部屋のあの子も出ていた
〇「あ、どうも」
蓮「どうも笑」
〇「……ここ星綺麗に見えますよね」
蓮「そうですね、俺お気に入りなんです」
〇「私も今日お気に入りになりました!」
蓮「あ、今日初めて見たんですか?」
〇「そうなんです」
「ちょっとお酒飲みながら風に当たりたくて」
そう言いながらしっぽりお酒を飲む姿は
普段の可愛らしい彼女とは違って
きちんと大人の女性でドキッとした
蓮「そう、だったんですね」
〇「目黒さんも飲みます?」
蓮「……じゃあお言葉に甘えて」
〇「目黒くんとの初飲みにかんぱーい」
蓮「なんですかそれ笑」
〇「いいじゃん、楽しも笑」
蓮「……タメ語、」
〇「あ、……ダメだった?」
蓮「……上目遣いはずるいって」
〇「え?」
蓮「……なんもないっす」
「……タメ語記念日にかんぱい」
〇「何それ笑」
蓮「〇〇ちゃんと仲良くなれた記念日」
〇「そうだね、これからもよろしくね?」
蓮「よろしく」
彼女と過ごす時間はとても心地よくて
このままずっと続けばいいのにって
思っている自分がいた
〇「……あーずっとこうしてたいな」
蓮「っ、俺もおんなじこと思ってた」
〇「ほんと?私たち気合うね」
蓮「相性ピッタリだわ、絶対」
〇「……ねぇ、またここで待ってていい?」
蓮「っ!」
「……もちろん」
「……俺もまた〇〇ちゃんと飲みたい」
〇「ふふ、待ってるね」
そうやって静かに笑う彼女の笑顔に
俺はしばらく惹き込まれていた
また明日もベランダに出ようかな、
なんて
部屋に戻ってから考えた、そんな夜だった
end……