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特産品ショップFortress の店内。相変わらず客がいないので、チバラキVの五人と北野が世間話をしている。
倫、瑠美、智花、沙羅が一斉にどっと笑う。
倫「あはは、そりゃ災難だったねえ、いろんな意味で」
玲奈「笑い事じゃありませんよ。婚活パーティーなんてもう嫌」
北野「玲奈さんはどうしてあそこに?」
玲奈「母に強引に行かされたんです」
北野「じゃあ僕と一緒だ。うちも母親が早く結婚相手見つけろって最近うるさくて」
智花「そう言えば北野さん、モテモテだったらしいじゃない。誰か良さそうな人見つかった?」
北野「それが、みんな僕が公務員だから付き合いたがってただけなんですよね。なんかそれ以外の事はどうでもいいって感じで」
倫「まあ、安定した職業の代名詞だからねえ」
北野「結婚するのはあくまで僕という一個の人間であって、公務員と結婚したいって露骨に態度に出されると、なんか違うんじゃないかって」
智花「玲奈ちゃんはどうだったの?」
玲奈「それが、いきなり子どもを作るかどうかって話をする人ばかりで。そりゃいつか子どもは産みたいとは思うけど、順番が違ってますよお」
沙羅「ま確かに、玲奈なら丈夫な子ども産みそうだからな」
玲奈「沙羅さん! どこ見て言ってるんですか」
瑠美「確かに北野はよく見りゃ結構イケメンだしな。だったら職場結婚とか考えないのか?」
北野「うちの市役所では職場結婚はもう数十年ないですね」
沙羅「なんで?」
北野「いや、女性の職員は公務員の内情知ってるじゃないですか。結婚しても共働きが当たり前の時代だから、公務員は自分だけでたくさん。結婚相手まで公務員なのは絶対嫌という人がほとんどで」
沙羅「贅沢な悩みだな」
瑠美「禿げ同(激しく同意)」
智花「それじゃあ、二人は一体どういう異性が好みなの?」
北野「そうですねえ。僕はがり勉タイプだったんで、スポーツウーマンみたいなタイプが好みですねえ。この中だと玲奈さんみたいな」
玲奈「あたしはスポーツ馬鹿で勉強からっきしだったから、知的で真面目なタイプの男性がいいですね。例えば北野さんみたいなタイプ」
北野が腕時計を見て立ち上がる。
北野「おっと、もう役所に戻らないと。じゃあ、明後日に定例ミーティングという事でよろしくお願いします」
玲奈「あ、あたしも老人ホームのお茶菓子を届けに行かないと。自転車使いますね」
北野「玲奈さん、早くいいお相手見つかるといいですね」
玲奈「ええ、北野さんもそのうちきっといい人が見つかりますよ」
二人が出て行った後、それぞれに背を向けて店内の雑用をする倫、智花、瑠美、沙羅。
倫「でも意外だったね。あの二人、そういう相手が好みだったとは」
智花「自分とは正反対のタイプに惹かれるって言いますもんね」
4人は作業を続ける。一瞬の間を置いて4人そろって
「ん?」
4人が顔を寄せあってひそひそ話。
瑠美「ちょっと待て。だったらあの二人でくっつけばいいんじゃねえのか?」
沙羅「そうだよ。しょっちゅう一緒に居るんだからさ」
智花「近くにい過ぎて、かえって異性と意識しないんですかね?」
倫「よし、いっちょチャンスあったら、あの二人くっつけてみるか」