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コメント
1件
作り方上手すぎ!すっごくエモかったです🫶
◯◯は名前入れても🙆
昼下がりの中庭は、やけに静かだった。
木陰のベンチに座るあなたの隣で、凛月は完全に眠っている。
◯◯「……またここで寝てる」
そう思いながらも、起こす気にはなれない。
規則正しい寝息、気の抜けた表情。
さっきまで授業に出ていたとは思えないくらいだ。
しばらくして、あなたが立ち上がろうとした瞬間。
凛月「……どこ行くの」
袖を、軽く引かれた。
◯◯「起きてたの?」
凛月「んー……半分」
目を閉じたまま、凛月はあなたの手を離さない。
凛月「今、ちょうどいい夢見てたのに。起きたら、現実にも君がいたからさ」
冗談なのか本気なのか分からない声。
あなたが困っていると、凛月はようやく片目を開ける。
凛月「なにその顔。逃げようとしてた?」
◯◯「違うよ、授業が……」
凛月「あー、あれね。サボっても死なないし、いいでしょ」
さらっと言い切って、また目を閉じる。
凛月「それにさ」
少し間を置いて、ぽつりと続く。
凛月「君といると、眠りやすいんだよね」
その言葉に、胸が小さく跳ねる。
凛月「静かだし、変に気を遣わなくていいし」
凛月はあなたの肩に、自然みたいに体重を預けてきた。
凛月「……ねえ、このままもう少しだけいよ?」
甘えるみたいな声。
でも、どこか確信している響き。
断れないのを分かってる人の言い方だ。
風が葉を揺らす音だけが聞こえる。
凛月の髪が、あなたの頬にかかる。
凛月「起きたらさ」
小さな声で、凛月が言う。
◯◯「ちゃんと、君のこと相手してあげるから」
凛月「だから今は……一緒に、休憩」
完全に目を閉じてしまった凛月を見て、私は溜息をつく。
……ずるい。
でも、その手を振りほどくことは、できなかった。