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フブキ「楽しくない!!」



マタロウ「これは、ただの暇つぶしなんかじゃない」



「「「「え?」」」」



マタロウ「君が夜中に時々泣いたり、時間を戻したりするのは、



昔に戻りたいからじゃないのか!?」



アゲハ「どういうこと?」



マタロウ「多分君は、ひでおさんとよしえさんと暮らしていたころに戻りたいんだろ?」




その言葉を聞いて、古時計は顔を歪ませる




ジンペイ「誰だよ、それ?」



マタロウ「時計の横に、名前が彫ってあったんだ」



マタロウ「きっと、この時計の持ち主の名前なんだと思う。



その頃に戻りたいという気持ちが、君と言う怨霊を生み出したんだ!」



アゲハ「そういうことだったんだ…」




すると、古時計は悔しそうに顔を歪めながら話し出す




?「別に戻りたくなんかねえよ!確かに俺は、子供たちが生まれる前からあの夫婦と



ずっと一緒だった。成長した息子が家を出て、娘も1人ずつ嫁いで行って…



その寂しさも、その2人で分かち合った。



よしえさんが亡くなってからも、俺とひでおさんは一緒にいた」



?「俺たちは家族だって…心が通じ合ってるって…そう思ってた……



なのに!!」



?「あの人は俺の事を見捨てやがった!!俺は捨てられて人間が大嫌いになった!



ああ!俺は人間が大っ嫌いだ!!」




古時計は悪態をつく




マタロウ「それで、今日みたいないたずらを…」



?「ああ、昨日のそいつらの幸せそうな顔が憎たらしくってなあ!



特にそっちの垂れ目女の顔が特に気に入らなかった!」



アゲハ「!」



?「それでこいつらと野良犬に呪いをかけてなあ!いたずらしたやったのさ!」




そんな5人と古時計のいる食堂の外にひっそりと佇む臼見沢



臼見沢はあらかじめ抜いておいた自分の髪に、息を吹きかけた



それは虫のように蠢き、古時計に潜り込んだ



突然苦しみ始める古時計に違和感を覚えるアゲハ達



古時計は身体から気味の悪い煙のようなものを出すと、爆発した




クロックマン「クロックマーン!」




煙の中から姿を現したのは、怨霊『クロックマン』だった



筋肉質な体にピチピチのスーツを着ており、何とも言えない気持ち悪さがある




クロックマン「愚かな人間共め。懲らしめてやる!」




アゲハは戦うために変身メダルを取り出そうとする



だが、ジンペイがそれを止めた




ジンペイ「アゲハは今体調が良くないから下がってろ。此奴は俺が倒す!」



ジンペイ「お前の時間だ!バケーラ!」




ジンペイは指でバケーラのメダルを弾くとカッコよくキャッチし、ウォッチにセットした




ワーイ! カモンゴースト!




ウォッチから炎のエネルギーが溢れ、一瞬顔のようなものを作りると



エネルギーが弾け、バケーラが姿を現した



ジンペイ「行くぜ!」




今度は変身メダルをセットする




ジンペイ「変身!」





ワーイ! changeform ヨウカイヒーロー!





桜吹雪の竜巻に包みこまれたジンペイは、ポーズを決める





ケンゴウベニマル!





ジンペイはベゼルを回す



背後に現れたバケーラがリボンのように細くなり、ジンペイを包んでいく





ワーイ!ワーイ!ワイワイワイワイワイワイ… SP!





紅丸「赤く染まったこの体、お主の血で更に赤くなる、の巻!」




桜吹雪のイメージの中で、紅丸はカッコよくセリフを決めた




紅丸「時は金なり!この勝負、一瞬でケリをつけてくれよう!」




そう言って紅丸はいきなり、コマンドメダルをセットする





ワーイ! エグゼキュート!





紅丸「紅き、一閃!!」




斬撃がクロックマンに直撃した




マタロウ「やった!」




すると、クロックマンの股部分にある振り子が光り出した










紅丸「時は金なり!この勝負、一瞬でケリをつけてくれよう!」



マタロウ「あれ?」



フブキ「なんか、これ…」



アゲハ「時間が戻ってる…?」




紅丸「紅き、一閃!!」




紅丸の斬撃が、またクロックマンに当たった



すると、またしても光り出す振り子










紅丸「時は金なり!この勝負、一瞬でケリをつけてくれよう!」



アゲハ「やっぱり…時間が戻ってるよ!」



クロックマン「その通り。5秒の時をリセットできる。それが俺様の力」



ジンペイ【なんだよそれ、キリがねえじゃねぇか!】




紅丸の中にいるジンペイが声を上げる




クロックマン「キリはないが、針はあるぞ!」




そういって、両手から秒針の針の形をした剣を出現させる



紅丸はクロックマン攻撃を仕掛ける



だが、それをいとも簡単に跳ね返してしまうクロックマン



紅丸は地面に着地し、飛び掛かってもう1度攻撃しようとする



だが、クロックマンはそれを弾き返し、その衝撃で紅丸の愛刃『霊剣 断絶丸』が



アゲハ達の元まで飛んでいく




「「「「きゃぁぁぁあッ!!/うわぁぁぁあッ!!」」」」




フブキは咄嗟に自分の手で顔を防いだ



すると、フブキの両手が青白く光り、断絶丸を弾き返してしまった



床に落ちた断絶丸を素早い身のこなしで取る紅丸




ジンペイ【マタロウ!なんとかヤツの動きを封じ込めてくれ!】



マタロウ「ええ!?なんとかって!?」

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