テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
2件
rd × pn (pn、rd視点)
BL █ネタ有り
【地雷 は 見ちゃダメ 】
ーpn.sibeー
俺の名前は天乃絵斗。
難病を患っている一人の患者だ
赤とオレンジ色に染まる空の下
病院の先生は俺に口を開く
『貴方の寿命は残り一週間です』
窓から差し込む光はいつもより
明るく、そして熱く、感じてしまった。
病室に戻った俺は頭が真っ白になり
ずっと頭の中にノイズが走っている
そんな中一人の青髪の青年が
部屋に入ってきた
??「あれ…先客さん?」
そう軽々しく口を開けた青年
ここは重病棟。
彼も難病にかかったのだろうか
そして俺はつい
彼のことが気になってしまったのだ
知ってしまったら戻れないのに…
pn「俺の名前は天乃絵斗。君は?」
知ったらダメ。
話したらダメ。
ケジメがつかなくなるから。
離れにくくなってしまうから。
分かっているのに。
口が勝手に動いてしまうんだ。
rd「俺は猿山らだ男。宜しく」
そう言いながら猿山は手を差し伸べる
この手をとったら離れられなくなる…
分かっていても俺の心は止まらない。
pn「宜しく…」
そうして赤い空の下で
俺達は握手を交わした
ーrd.sideー
俺は猿山らだ男。
とある学校で生徒会長を務めている
だがしかし、
突如難病にかかってしまったのだ
案内された時間帯は夕方。
今頃、会議をしているだろう、
副会長にも申し訳ない。
案内された部屋には既に人が居た
俺なら分かってしまう。
この部屋の空気がとても重いことを、
俺が明るくしなければならない。
rd「あれ…先客さん?」
俺の存在に気づいたのか
俺の顔を見た。
だが、彼の顔は逆光で見えなかった…
俺が暫く戸惑っていると、
話しかけてくれた
pn「俺の名前は天乃絵斗。君は?」
天乃絵斗…とてもいい名前だ。
気に入ってしまった…彼の事が
rd「俺は猿山らだ男。宜しく 」
俺は天乃に手を差し伸べる、
握手をして、少しでも仲良くしたかった
とても勝手だがな。
けどそれに応えるように
天乃は俺の手を握ってくれた
pn「宜しく…」
赤い空の下…太陽に照らされる君は
天使のように見えた
ーpn.sideー
俺達は偶然趣味が一緒な事もあり
仲良くなるのには時間がかからなかった
そうして空はあっという間に黒になり
猿山は眠りについた。
俺は一つだけ不満がある
もう寿命のカウントダウンは
始まっている。
残り今日を含め七日
俺はきっと未練を残したまま
この世を去ってしまうだろう。
そう考えたらダメだと分かっているのに
どうしても考えてしまう自分が
嫌いだ。
ー二日目ー
部屋に入って来たのは一つの光
それが俺を目覚めさせてくれる。
rd「おはよ…」
俺はビックリしすぎて、
壁に*ゴンッ*と頭を打ってしまった。
てっきり俺より遅く起きると思ったのだ
とても偏見だけどね。
rd「大丈夫ー?」
そう声をかけたのは猿山。
その時俺の心の奥で何かが
引き締まるような感覚が走った
これは…恋なのだろうか。
pn「ごめん、ありがと。」
そういいながら俺はいつもの体制に戻る
どうか、どうか、猿山だけには
バレませんように。
ーrd.sideー
朝だ。
将来教師になるのだから、
毎朝同じ時間に起きれるよう
努力しなければならない。
俺が暫く考え事をしていると、
天乃が起きた。
rd「おはよ…」
俺が声をかけると天乃は
ビックリしたのか
壁に*ゴンッ*と頭を打った。
少しだけ涙目な天乃に俺は
rd「大丈夫ー?」
と言うが、少し呆れる。
何故なら俺が怪我させたも当然
少し罪悪感に包まれていると
pn「ごめん、ありがと。」
と言いながらいつもの体制に戻る
その時少し微笑んだ天乃の顔が
脳内に何回も再生される
その顔が忘れらない。
これはきっと恋。
バレたら嫌われてしまう、
けど少しづつ攻めよう
退院した時に悔いが残らぬよう。
昼になり、話はますます進んだ頃
天乃が口を開く
pn「俺…修学旅行行った事ないから、遊園地とか行ったことないんだよね…」
…俺は少し悩み天乃に提案をする
rd「天乃が良ければだけど、一緒に遊園地行くか? 」
天乃が、マジで?という目で俺を見てくる
けど実際行くことは可能だ。
すぐ近くの隠れ有名な遊園地の
ペアチケットを友達から誕プレとしてもらっていたからだ。
pn「で、でも許可取らなきゃ、!」
天乃は少し焦った声で言う。
俺は病室を出て、医院長に聞く
rd「すみません、今度天乃さんと直ぐそこの遊園地行ってきてもいいですか?」
一か八か、医院長の決断は、
『いいよ』だそう。
俺は一気に心が軽くなり 、
天乃を見ると、とても驚いた目で
こちらを見ている
病室に戻り、天乃に聞く
rd「もしかしてだけど 無理だと思ったw?」
凄く煽るような声で言うが、
pn「いや、ガチで無理かと思ったわw」
と、期待に応えてくれた。
その日は遊園地へ
行った際何をするか決めた。
とても充実した時間だった。
ーpn.sideー
昼の時間帯になっても俺達はまだ話していた。
猿山が学校の話をしてくれた。
そういえば、
病院の中の学校に行ってたから、
修学旅行も存在しなかった。
pn「俺…修学旅行行った事ないから、遊園地とか行ったことないんだよね…」
自分の話を始める。
遊園地に行ってみたい、
rd「天乃が良ければだけど、一緒に遊園地行くか? 」
え?
俺はビックリしすぎて、
目を見開き猿山を見る
心配をかけてはならない…
甘えてはならない…
pn「で、でも許可取らなきゃ、! 」
そう言うと猿山は病室を出て
たまたま近くに居た医院長に
声をかける
rd「すみません、今度天乃さんと直ぐそこの遊園地行ってきてもいいですか?」
でも俺は心の中で医院長さんを
信用している!絶対に断るはず!
『いいよ』
え?
暫く顔が固まったままだ。
猿山はこっちに近寄り、
rd「もしかしてだけど 無理だと思ったw?」
少し煽り気味の声で言ってくる。
俺は本音で話す
pn「いや、ガチで無理かと思ったわw」
正直に言うと心の中は嬉しいと
複雑でいっぱいである。
結局その日は
遊園地の話をしたまま、
俺たちは眠りについた。
次回へ続く→