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次の日、私はいつも通り学校に行った。
その日は右京くんも話しかけに来なかった。
__まぁその方が目をつけられなくていいか…
教室に入るとクラスメイトからの視線がいつもより痛かった。
__あれ?、なんでだろ、昨日たたかれたからかな、
昨日叩かれは場所はまだジンジンと痛かった。
席につけばやっぱり目がおかしくなりそうな文字が並べられていた。
その後は特に何も無く授業が始まった。
「中根!」
突然呼ばれ顔を上げると目の前に担任がたっていた。
「….は、い、?」
「何回も読んだんだぞ?最近お前変だぞ?、なんかあったのか?」
「….」
「せんせー中根さんのことだから振られたとかそんなことじゃないですかーw」
クラスメイトが突然そんなことを言ってきた。
その途端教室中が笑いに包まれた
「…….バカみたい、」
「えー?聞こえないよ〜w」
その時私は我慢ができず教室を飛び出した。
先生の呼ぶ声がしたがクラスメイトの笑いにかき消されて言った。
もう何も聞きたくない、
私は自然と屋上の方に向かっていった、
屋上にはうきょうくんと描いてた絵が並んでいた。
中心には描き途中の絵が飾ってあった。
私は自然とその絵の方へいきそのまま絵の具を出した。
あれから何時間たっただろう
感性した頃には空が茜色に染まっていた。
__家、帰りたくないな、
私はもうひとつのキャンバスを用意してスタンドに立てかけたパレットを持って描き出そうとしたその時
「は?え?、まだ描くの?もう夜になるよ?」
後ろから声がした振り向くとそこには右京くんがいた。
「…右京、くん…」
「え?、あ、うん、やっと振り向いたな、俺が描き途中の絵描きに行こうとして放課後来てみたらさ朝日めっちゃ集中して絵描いてんの、」
「だから俺も完成させちゃおーって思ってたらさ朝日が描いてんの俺のじゃんってw」
これ右京くんの絵だったんだ
「え、あ、勝手に描いてごめん、」
「いや、それは全然いいんだけど、てか顔どした?ボロボロだけど」
「…なんでもないよ、」
「そっか、でもちゃんと手当した方がいいぜ、」
「湿布貼ってるから、」
「それじゃ手当って言わねぇよ」
「しょーがねぇな、保健室行くぞ」
そう言って右京くんは私の手を引いて屋上を後にした。
保健室に行く途中運悪くクラスの女子と遭遇してしまった。
「は?、おい、中根あんた右京くんにまだ媚び売ってんの?何?いじめられてますアピールしてんの?wウケるんだけどw」
「…..」
「なんか言えよ! 」
「なに?あんたら」
その時隣から声がした。
「右京くんこの子やめといた方がいいよぉまじ根暗だし、みてよこの目、こわぁ」
「あんたらに歓迎なくね?」
「え?なに?」
「だから、あんたらに朝日の何が分かんだよ、全然わかってないくせに、勝手に決めつけんなよ」
「は?なに?ウザ」
そう言って女子たちは帰って行った、
「…ごめん、」
「なんで朝日が謝ってんの?あいつらなんかほっとけよ」
「うん、ありがと、」
「あのさ、朝日なんかかかえてんねら遠慮無く言えよ俺が聞いててやるから、」
「え?….」
その後うきょうくんは何も言わなかった。
いままで出会った人は私のことを悪くいう人ばかりだった。
でも右京くんは違った。
右京くんになら話せるかもしれない、
そう思った。