テラーノベル
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ここはどこだろう? 真っ暗だ。
何も見えない。
「あなたは正に理想的だ。条件を幾つも満たしている」
誰だ?
「怪異と引かれ合う体質、我々の商品への愛着、そして何より——《《人間としての生》》への執着の無さ」
朗らかな男性の声。
「我々が飲み物を販売する上で、大切なものは沢山あります。利用してくださるお客様、補充やメンテナンスを担当する人間、魅力的なラインナップの商品——どれも重要です。そしてそれらと同等に重要で——これがなければ始まらない、というものがある——」
フフフ、と声が笑う。
「実は先日、仲間を《《一台》》失いまして。新人は大歓迎です。あなたもこれで——我々の一員だ」
ぼんやりと、視界が明るくなってくる。
人通りのない夜道に、私は立っている。
身動きはとれない。
やがて——男が一人やってくる。
男は物珍しげに私を眺める。
彼が財布を取り出すのを眺めながら、私は気がつく。
ああ、そうか。
これが——これこそが、私の使命。
私は明るい声で、男に語りかけた。
「こんばんは、よい夜ですね」
コメント
1件
うわあ、まさかの自販機転生⁉️ 最後の「こんばんは、よい夜ですね」がめっちゃ不気味で可愛くて好きです…! 人間としての執着の無さを見抜かれて商品にされちゃう展開、エモくて切ない…😭 このまま夜の街で誰かを待つ自販機として生きるのかな? 続きが気になりすぎる…!
リユ
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#ダークファンタジー
阿炎快空
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阿炎快空
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