テラーノベル
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薫が亡くなるまで残り三ヶ月。僕たちは遊園地へ来ていた。薫が来たいと言ったから。
ー日向くん!今週末、空いてる!?
ー今週末?空いてるよ?どうしたの?
ー遊園地に行きたいの!行ったことが、ないから!
ーわかった。行こう。何があっても行こうか。
そんな会話があったんだ。そして僕は集合の1時間前に到着していた。
“薫さんのために、僕もしっかり、楽しまないと、。だって、あとちょうど三ヶ月なのだから。
「あ、日向くん!やっほー!」
「あ、薫さん。おはよう」
そこには、可愛くおしゃれをした薫が立っていた。僕は、素直に綺麗だと思った。
「日向くん、どう、かな?」
「うん、すごく綺麗だよ。薫さんに合ってる」
「えへへ、嬉しいな」
そう言って彼女は笑った。
「ほら、日向くん!早く行こうよ!」
「あ、わかったから、引っ張らないでよ」
そして僕たちは、遊園地の中へと入っていった。そこには、ジェットコースターや、お化け屋敷やメリーゴーランドなど、数多くのアトラクションがあったんだ。そして薫は、そのすべてに目を輝かせていた。
「うわー!すっごーい!どれも楽しそう!どれから乗ろうかなー!」
と、誰が見ても分かるほど、楽しそうにしていたのだ。その姿に僕も嬉しくなる。来てよかった、と。
「薫さんが乗りたいものから乗っていいよ。僕は、薫さんに着いていくから」
「本当に!?やった!じゃあ、あれから乗りたい!」
彼女の指の先には、ジェットコースターがあったんだ。それは、僕が大の苦手なアトラクションだった。
少しずつコースターは上がっていく。
「あと少しで落ちるね!少し怖いけど、楽しみだなー!」
「そ、そう、だね」
僕は、あまりの恐怖に手が震えていた。きっと声も震えていただろう。
ギュッ
「日向くん。大丈夫大丈夫。私が隣にいるからね」
そう言って彼女は僕の手を握りしめてくれた。その手の温もりに浸る余裕なんかなく、コースターは急降下した。
「きゃーーーー!!」
「あああーーーー!!!!!」
ーありがとうございしたー!
僕たちはコースターから降り、少し休んでいた。
「いやー。楽しかったね!日向くん!」
「う、うん。そうだね。た、楽しかった、ね」
「だ、大丈夫?膝が小鹿みたいに震えてるよ?」
「大丈夫では、ないかも。僕、絶叫系のアトラクション、苦手なんだよね」
すると、薫が笑った。
「なんで笑うんだよ!」
「いや、日向くんの意外な一面を知っちゃって、嬉しくて。そっか、絶叫系が苦手なんだねー?」
すると、イタズラっぽく笑って聞いてきた。
「今日は、私に着いてきてくれるんだよね?」
「う、うん。そうだよ」
ーなんだろう。すっごく嫌な予感がするんだけど?
「それじゃあ、次はあれに乗ろうかな!」
彼女の指刺した方向にあったのは、また、絶叫系だったんだ。
「いや、やめようか。僕、疲れてきちゃったし」
「あれ?でも、その割には息が切れてないね」
「え、えっと、それは、」
すると、彼女が僕の腕を掴んで言った。
「ね?行こう?日向くん?」
「は、はい」
僕は、彼女の思いのまま振り回されたのだった。
コメント
1件
読了したよ~!!😭💕 第7話、もうね、冒頭の「薫が亡くなるまで残り三ヶ月」で胸がギュッてなったのに、遊園地ではしゃぐ薫さんが眩しすぎて泣きそうになったよ…! 日向くん、絶叫系ダメなのに薫さんに着いていくって決めたの、全部わかってて「何があっても行こう」って言った優しさなんだね。コースターで手を握ってくれるシーン、最高にキュンときたー! “イタズラっぽく笑ってまた絶叫系を指さす”薫さんに振り回される日向くん、尊すぎる…! 残り時間を思いっきり楽しもうとしてる感じが切なくて、でも温かい。次話も絶対読むね!📖💖
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