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この世界に神様がいるならどんな姿をしてるのだろう。
小さい頃見たアニメでよく神様が出てきたのを覚えている。
私はその都度思っていたことがある。神様がいるならそれはきっと無責任な人だ…
3歳の私は他の子とは違ってホラー映画やミステリー系のアニメが好きだった。
そんな私を親戚の人はよく「この子、3歳なのに変わってるわね~」なんて言われていた。
私は幼い頃の記憶が何故か鮮明にある。だけどそれを誰かに言ったことは無い。
案外そういう人は多いと思う。記憶を持ってても言い出せない人、無駄だと分かってる人、私もそのうちの1人だ。
私には妹が1人いる。とはいっても血は繋がってない。私が生まれたばかりの頃お母さんが外から拾ってきた。最近はそんなことばかりだし特段気にすることではない。
2857年第4次世界大戦そんなひどい時代に生まれてしまったこと以外は特に嫌なことはない。
「お姉ちゃんどうしたの?」妹のゆなが話しかけてきた。
「何でもない。考え事してただけだよ」他愛もない会話を交わす。その瞬間がとても幸せということを、私はまだ知らない。
その日の夜は満月がよく見えて星も綺麗だった。
深夜1時頃両親が私達を呼びに来た。
「ちひろ、ゆな米国からミサイルが飛んできてるそうだ!!急いで避難をしよう」ちひろとは私の名前、おじいちゃんがつけてくれたそうだ
私はゆなを起こして身支度をする。必要最低限の物を持って外を出る。
歩いて5分程度のところにシェルターがある。
「あと何名入れますか!!」お父さんが警備員に問いかける。
「あと1部屋しか…」シェルターは個室になっていて1つの部屋に2人までしか入れない。
「なら子供2人をお願いします」両親が口を揃えていった。
「私も残るよ。お母さん達がいないなら意味がないよ」
「ゆなも残るよ」ゆなが私に便乗してきた。
「大丈夫…きっと今回も海に落ちるだけさ。2人は念のため入ってなさい」確かにその通りかもしれない。今まで実際に日本に落ちたミサイルの数は4本だけ。確率的にはかなり低いはずだ。
「わかった。お母さん達も気をつけてね」
「うん。お母さん達は隣町へいってみるわ」いやな予感がした。この会話が最後になったらどうしよう。何か言っとけば良かったかな…そんなことを考えてると扉がしまった。
「お母さん達大丈夫かな…」いつもだらけてばかりいるゆなも心配してるようだ
「大丈夫だよ。きっと」
「そうだね」