テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
はい
⚠注意⚠
グロ?
_________
10話 行方不明届け
愁翔の元へ向かう。
部屋に行けば机で何かをしていた。
k「愁翔」
s「っ、か、飾子…」
k「ねぇ_」
s「_っごめん」
そう言って愁翔は俺を避けて部屋を…家を出ていった。
俺も黙って部屋を出て、キッチンへ向かった。
数分後、愁翔が帰ってきた。
愁翔がこの家に帰ってくることはわかってた。
俺は出迎えた。
k「愁翔」
s「…飾子」
嗚呼、初めて見たその目付き。
_真実をちゃんと受け止める勇気に満ちた、優しくて鋭いそんな目付き。
k「愁翔は、もう何も失いたくないんだよね?」
s「…そうだよ。」
k「失いたくないのは、俺も同じだよ。」
俺は愁翔に近ずき、抱きしめる。
s「飾子……ゔ」
愁翔は俺の中で苦しみ出す。
それはそうだろう、愁翔の背中に包丁を突き刺したのだから。
_愁翔はそれもわかっていたのだろう。
k「だから、一生失わない様にするよ。」
s「ゔぁ゛…」
愁翔の背中からぐちゅぐちゅと血と肉の音がする。
鉄の臭いが充満する。
愁翔が俺の事を押して逃げる。
k「逃げても無駄だよ。」
愁翔を風呂場まで追い詰めた。
浴槽は大きく愁翔が膝を少し曲げれば横になれるぐらいの大きさで鏡を大きく、そこの下の台には高級品という部類のシャンプー等が置いてあった。
s「か、ざね…」
k「愁翔、君を失いたくないんだ。だから…」
そして、愁翔は俺を抱きしめた。
まるで赤子をあやすかのように。愛を与えるかのように。
k「愁翔何で。」
s「ごめんね。ごめんね。」
k「…愁翔が謝らないでよ」
s「知ってたよ、飾子が俺の事推してたの」
k「なんで、今更」
s「それは、伝えた方がいいから…後、これも_飾子愛してる」
k「…最高のファンサだね。」
_わかってた、出血多量で愁翔が死んだ事を
もう愁翔の目は開かないし動くこともない。
俺自身も驚くぐらいにこの時は無感情で愁翔を失わないようにした。
まず愁翔の身体を綺麗に血を流してアイドル衣装に着替えさせた。
俺は愁翔の笑った顔、声でも悲しい顔、声でも虚ろでも怒ってることでもなく、アイドルとしてファンに向ける愛の表情と今でも鼓膜で奏でる低音の声が一番好きだったのだ。
だから俺が一番好きな格好にさせた。
そして次に浴槽に水を溜める、体が少し浸かるぐらい。
愁翔をそこに寝かせ、俺は着替えて家を出る。
向かう先は花屋だ、そこでプロポーズで渡した薔薇と同じ薔薇を891本買った。
家に帰り、前に買った108本の薔薇も用意して薔薇を風呂に入れる。
k「綺麗だね。」
綺麗な棺桶になった。愁翔の為の。
浴槽に蓋を閉めて次は愁翔の行方不明のポスターを簡単に作りXに流す。
___
探しています。
赤熊しゆう(本名 五十嵐愁翔)
2026年11月22日に失踪
見つけた人はこのアカウントにDMを_
姿は_
___
次は警察に調べられてもいいようにはしておく。
その後警察に家を調べられることはなかった。
3年が経ち離婚を責められるが離婚はしなかった。というかまず同性愛はまず認められていないのだから。
7年が経つと死亡認定されるが一応それも拒否した「生きてる可能性を捨てきれていない夫」として
俺はいつでも計画的だった。
こういう行動で世間はざわついた。
俺も失踪したと嘘の告白をした時から小説を書くのを辞めた。
精神を病ませた人みたいにするために。
_そして贖罪の為に
俺は償えない罪をただ独りで償っていた。
_________
はい、第一楽章終了ですね。
では続き待っててください〜
さよパニ
#いんく
p②(パニ)☁️💫
3,943
#nmmn注意
コメント
3件
めっちゃ続きが気になります! 楽しみに待ってます!
うわ…読み終わってしばらく言葉が出なかった。ここに至るまでずっと「どうしてこんなに優しいんだろう」って思ってた愁翔の行動が、全部この結末への布石だったんだね。飾子が「失いたくない」からこそ取った究極の所有、そして愁翔がそれを知りながら受け入れたラストの「愛してる」…鳥肌が立った。浴槽に薔薇を敷き詰めて棺桶にする描写も、歪だけど美しくて、ものすごく印象に残った。第一楽章終了、続きが待ち遠しいです。