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俺達は、ずっととなりだった…
いや、ずーっと一緒だよ♡
俺たちは家も隣、幼稚園でもずっと一緒、小学校や中学、高校でも席替えのたびに前後や左右になる。
あいつの隣はずっと俺だと思ってた…
密かな独占欲と執着心。この気持ちに気付いたのは中学卒業もあと少しの時だった。きっかけは…分からない。気づいたらそうだった。俺は勇気を持って気持ちを伝えた。断られた。そうだよな…理由は受験があるからだとさ。たしかにな。自分の気持ちを押し殺し、翌日からも普段と変わらない態度で接する。あぁ…本当につまらない…
俺たちは同じ高校に進学した。同じクラスだ。嬉しさを胸いっぱいに感じながら教室へ入る。あいつがいた。その隣には…女子? 頭が真っ白になった。仲良さそうに窓から外を見ている。ちょうど中学のころも一緒だったやつに話を聞くと付き合っているらしい。え、いつから?なんで?受験で断られたのに? 様々な疑問が浮かぶ。とりあえずは挨拶したが向こうは気まずそうにこちらを見つめる。
「お、おはよう…」
あいつの目が泳いでいる。あーウザい。
「俺、お前と話したいことある。」
あいつは目を逸らした。なんか隠してる。腕をつかみ、廊下へ引きずり出す。
「お前、彼女いたんだな。いつからだ?」
目を合わせない目の前のやつに苛立ちが隠せない。
「お前、なんで彼女いること言わなかったんだ」
何を聞いても俯いたままだ。あームカつく。咄嗟に手が出て、胸ぐらを掴んでいた。
「なんで黙ったままなんだよ!何とか言えよ!」
「ご、ごめ…」
違う、謝罪が聞きたい訳じゃないのにっ…なんで俺は、いつもこうなんだ…手を離し、その場を離れようとする。
「悪りぃ、ちょっと怒鳴りすぎた。」
あいつは去ろうとする俺の腕を掴んだ。
「待って」
咄嗟に振り払おうとするがあいつの力が強すぎた。いつの間に…昔のあいつはもっと弱くてへなちょこで、俺の後ろにくっついているようなやつなのに…
「俺の名前、呼んでよ…お前お前って…俺の名前、呼んでくれよ」
「…と、斗真」
「やっと呼んでくれた…俺の名前忘れられたかと思ったよ…優太♡」