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「はぁ!?俺も言うのかよ。今年の反省は……あり過ぎるから言わねえけど……来年は、聖と花月を守れるようになる。それだけだ。もうこれでいいだろ、ほら、奏。」
「えー、そこで僕に周ってくるの!?僕はー……反省点はないよ。来年は好きな人を作る……かな。」
「は?何気色悪いこと言ってんだよ。お前が好きな奴…?大雪になんぞ明日。」
「し、失礼だな!?僕結構本気なんだけど。」
「ほう、お前が好きになるような奴…てか、お前を好きになるような奴見てみてえな。」
「はい喧嘩はそこまで。次は聖。」
「…俺は……反省は、自分を騙して……何も言わずに生きてきたことだ。だから……来年は心も体も強くして…花月を守れるような…男になる。」
「聖、ガチのトーンで言わないで。重いし聞いてるこっちが恥ずかしいわ。」
「…お、お前が言えっていうから……花月も俺を見るな……!」
なんだか聖さんの言葉が嬉しくて聖さんの顔を見たら、赤い顔して背けられてしまった。確かに言われて恥ずかしかったから言った聖さん自身はもっと恥ずかしいんだよね。
「さあ、最後は花月だよ。花月の反省と目標は?」
私の今年の反省ってなんだろう……。家族を巻き込んでしまったこと…?皆を巻き込んでしまったこと…?悔やむことが多すぎて……この楽しい夜を壊してしまいそうなことしか思い浮かばない。
「…花月、お前は目標だけでいい。」
(花月)「聖さん……。」
「…お前はたぶん……悔やむことが多くて言えないって思ってるんだろ?だから……目標だけでいい。」
「うん……じゃあ、目標だけ。私の目標は……1人前の吸血鬼になって、聖さんと……皆とこの国を変えていきたいです。1年で簡単にできることではないですが……誰かのためになることをしたいです。」
「なんか、花月らしいね。」
「それじゃあ、年越しそばを食べましょう!天ぷらもお刺身もあるわよ~!」
皆で年越しそばを食べて、花火をして……笑いあって新年を迎える。去年の私だったら何をして……何を見て、何を思っていたかな…?
でもね、今の私からこれだけは言える。
支えてくれる人たち、受け止めてくれる人たちがいて私はとても幸せ。
だからもう、泣かないよ。