テラーノベル
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こんにちは。つうんです。
ちゃちゃっと書いていきましょうね☆では!わんくは一緒です。良ければ読んでいってくださいな。
私は蝶が嫌いだった。空をふわりと自由に飛んでいくあの美しい羽根。触ったら壊れてしまいそうなほど繊細で柔らかな体。なよなよと頼りない生き物。私にはそれが怖かった。もしも不用意に触って殺しでもしたらどうしよう。そう、あの日の幼い少年は考えていた。だが。そんな幼き日の柔らかな思いやりはどこへやら。今、自分は大量の蝶の命どころではない人の命を無慈悲に奪い続けている。触れただけで崩れる一匹の蝶など視界にいれる余裕はなかった。
水筒の中の液体に自分の顔が映っている。なんとなく見つめてみる。茶色く揺れる液体に、自分が映る。いや。今の自分ではない。「過去」の自分である。
幼いそいつは不思議そうに私の目を見つめ、首を傾げる。しばしそうしていたあと、何故か急にそいつの目に恐怖が走った。何を感じ取ったのだろうか。後ろに蝶が舞っている。あぁ。こいつらか。そういえば昔は蝶が嫌いだったな。そう思いながら蝶を捕まえ潰す。そして、そいつに見せるように地面に落とした。さぁ、これでお前が怖いと思うものはなくなったぞ、と。私は怖がらせないための善意で、その行動をした。だが、そいつは幼い純真な目をより見開いた。そして、消えた。そいつは最初から最後まで何も言わなかった。私は善意で殺したはずなのだが。おかしいな、とぼぅっと思う。この長い年月を経て、きっと私は変わってしまったのだ。
あぁ…なんでだろうな。変わりたくなかった。あの日の純粋でいたいけな瞳の儘で生きていきたかった。時を戻すことはもうできない。やり直せたらどれだけ良かったことか。
きっと今、私は蛹になって中身をぐちゃぐちゃに溶かされ、新しい体を作っていく最中の存在なのであろう。
いつか、私もあんな風に飛んでゆけたらいい。
それだけが、希望である。
コメント
2件
語彙力がありすぎじゃないですか()
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