都会の夜が静寂に包まれたこの日、僕は一人暗い森を歩いていた。
「今日は月が綺麗だ」そう呟くと美しい満月がより一層キラキラと輝いて見えた。
そんな中、僕はこの世界と “ さよなら ” しようとしている。
生きるのが疲れたとかそんなんじゃなくて
ただただもうどうでもよかった。
僕の描いた絵をたくさん上手だねと褒めてくれた母、何もない僕に愛を教えてくれた君。
全てが尊く僕にとって大切なものだった。
裕福とも言えない暮らしだったけど幸せだった。
でもそれも一瞬で崩れ落ちた。
僕が大学に行っていたときだった。
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