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テオside
昔、いやもっと前だ。
母親から拒否、否定されてから俺はその時から捻くれていたんだろう。
相棒ポケモンのリオルを連れてジョウト地方に居た。
知人から貰ったタマゴで孵ったこの子はジョウトでは生息していないが為に、ロケット団からよく狙われていた。
狙われる度逃げて逃げて逃げまくった。
でもある日、路地裏、行き場がなくロケット団のポケモンに毒でやられた。
手足は痺れ考えは纏まらない。
リオルだけでも逃したくて叫べば涙を流しながら逃げて行った。
それでいい。
俺だけで良い。リオルは捕まっちゃダメだ……。遠く、どこか遠くに逃げて……幸せになってくれ……。
そう考えながら……意識は暗転した。
目が覚めたら布で覆われてるのか真っ暗で……、手足も縛られている。
ロケット団「ポケモンが居ないならお前は不要だなぁ、ポケモン達の餌食になれ。」
ガラガラと檻が上がる音がする……更には空腹、苛立ち、不満とも聞こえるポケモン達の声。
あぁ、俺死ぬんだ……。
ここで、こんな所で……。
真っ暗で何も見えなくて……、何も出来ないまま死んでいくんだ…。
身を固くして少しでも噛まれないように努力をしていると建物が壊れる音がした。
聴覚と嗅覚しか機能していない身体は何も出来ない。
何も分からない状態で恐怖しかない。
それから誰かがロケット団と戦ってる戦闘音だけが繰り広げられ……静かになったと思ったら視界が開いた。
目の前にはリオルだったのに……いつの間にか進化していたルカリオだった。
助けてくれた。助けを求めてくれた。
それから俺たちは地方を離れてチャンピオン負かせてなんとか生計建ててるって……言ったら恥か?