外堀から埋めてくんや。
ゆっくり。ゆっくり。
何事も待つ事が大事やねん。
それさえ揃っていればコッチの勝ちなんや。
「翔陽君どうや。」
「めちゃくちゃバッチリです!!すげえ打ちやすいです!!」
満面の笑みでこちらに顔を向ける。
烏のように飛んでいる姿、大好きや。
その姿に俺らは、世界は翻弄されてまう。
「ほないか。よかったわ」
翔陽君は知らんのかなぁ…表面上は爽やか(自称)笑顔やけど本心はドス黒い笑顔なんやで。
知った所でもう逃げれへんけどな(笑)
「翔陽君。これ」
「えっ!!これ肉まんすかっ!?!?」
翔陽君がキラキラの純粋無垢な笑顔でこちらを見つめてくる。
ホンマそういう所やで。
俺が今上げたのは翔陽君が烏野に通ってた時によくセンパイに奢ってもらった肉まんらしい。
名前はわからんけど多分翔陽君と同じ高校の子がくれたんやと思う。
正直、俺以外があげた物で笑顔になるなんて死ぬ程いやや。
けれど表面上は性格いいと見せるために何となく「そうやで〜ちゃんと食べや」なんて思っても無い言葉をスラスラと並べる。
そうやっていい風に見せて、いい彼氏だって魅せて、お似合いだなと思わせて。
これから翔陽君が俺の事を振ったら君には味方がいない。
俺だけや、翔陽君。
「ドン・ピシャリ」
コメント
3件
うわ好き() ぶくしつです
凄いエセ関西弁です。 三河弁強いのですみません(^_^;)