葛葉sid
最近、父が再婚することになった。
再婚相手には娘がいて、俺らの妹になる。
俺には男兄弟しかおらず、女兄弟という存在に憧れていた為
妹ができると聞いてワクワクしていた。
いざ会うとあまは超可愛いかった。
多少妹フィルターが入っているかもしれないが、「お兄ちゃん」
と呼ばれた時は、死ぬかもしれないくらい破壊力が凄かった。
その時のあまの顔が火照っていて俺はツバを飲み込んだ。
その後、モチさんが口を滑らせてしまい
俺が吸血鬼なことがバレた。まぁどうせ伝えるつもりだったのだが。
そんで、(怖がられるよなー笑)と今後仲良くなることは諦めようと
していたのだが、あまの反応は予想と真逆だった。
キラキラした目で俺のことを見てきて、その目には怖いという感情は
一切なかった。次にあまが口を開いた。
「牙とかあるんですか?!✨️」
子どもみたいな無邪気な顔を見て、俺は「見る?」と言ってしまった。
間違えた。あまはきっとドン引きだろう。
だがあまは「見たいです!」と言ったんだ。
それどころか「触りたい」とまで言い出した。
俺は、怖がらない人間を久しぶりに見て気分が上がってしまい
許可を出したんだ。あまはグリグリと俺の牙を押し、「おぉ…!」と
感動していた。俺の牙は吸血鬼の中でもかなり鋭い方で、触れば切れる
あまの指も切れてしまった。俺は罪悪感を覚えながらも
口の中に血が入っていることに気づいた。
で、好奇心に負けて血を舐めてみたんだ。
すると一気に口の中に甘みが 広がった。
俺の家は勉強に厳しい家だった。その時の勉強で自分の番を見つける
方法を学んだ。それは、「血を飲む」ということだった。
相手の血を飲み、甘ければ甘いほどそれは番に向いているというものだ。
今までも沢山の奴の血を飲んだけど、ドイツもコイツも激マズ。
マズくなくても、甘いとまではいかなかった。
そしてやっと見つけた甘い血の持ち主。
甘い血を飲んだ瞬間俺の心臓がドクン、と高鳴った。
そして目に入るあまの姿。コチラを心配しているあまはまるで、
女神のようだったんだ。
「やっと見つけた、」
コメント
5件
もっと評価されるべき作品なんだか!何でこんなに♡が少ないのかわからん
やばい、、、まじでこの作品好きすぎる! 過去1かも、、、? 続き待ってます〜!🍀*゜