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あ、これ死ぬな。
目の前に相手がいて、相手はナイフを構えていた。
それに対して自分はナイフも銃も構えていない。
スタジオ帰りの日のことだった。
十中八九、俺の過去を知ってる奴からの依頼だろう。
逃げているうちに、そこはもう路地裏で。
死ぬ時は意外と冷静だった。
でも
(最後にありがとうくらい言いたかったな)
凪ちゃんたちに限らず、俺に仲良くしてくれた先輩方や後輩たちに。
「今までありがとう」
と言って去りたかったな。
そう呑気に考えていたことだった。
ナイフが俺の目の前に現れて1秒も経ってないだろう。
「セラ!!!」
俺の名前を呼ぶ声がして、目の前にいた男は倒れ込んだ。
「かなと、、?」
目の前に現れた金髪の男・風楽奏斗は、真っ赤に染まったナイフを手に握っていた。
「、、ごめん。嫌なところ見せちゃったね。でも、セラが殺されると思ったら、体が、勝手に動いて」
そう言って、赤く染まった手で俺を抱きしめてくれた。
血は冷たいし、もうそろ冬になるから寒いけれど、奏斗も薄着だから寒いんだろうけど、
奏斗は暖かった。
死体が転がっている路地裏で俺らは長く抱きしめ合っていた。
「奏斗っ!!!!」
「ごめんなさぁい」
ランドリーで怒られているのは奏斗。
「だから!殺すときにナイフで殺すと、血が出て掃除が大変だって言いましたよね!?」
「ごめんてばぁ」
「これで何回目ですか!?証拠隠滅する側にもなってください!結構肉とかも出てて大変だったんですから!!」
これ普通の人から見たらえぐい会話だろうな。
「まぁまぁ、アキラも奏斗も反省してるんだろ?許してやれって」
「、、、まぁ次やったらガチで許しませんからね」
「マジでごめぇん!」
奏斗は土下座している。おもろ。
「で、セラ夫を殺そうとした奴どいつですか?」
「あー、ここらしい。調べといたけど、他も狙ってるらしいんだと」
「、、、全部潰すか。どうする?ここは家と敵対関係だから即で潰せるけど〜、ここがねぇ、ちょい難しめ」
「じゃあ私ここ行きます。たらいここいけます?」
「あ〜、前行ったことあるから余裕だと思うわ」
、、、、。
「何するき」
「「「セラ/セラお/セラ夫を殺そうとした組織を潰そうと」」」
「やめて。別にいいから」
「でもぉ、僕たちの可愛い可愛い末っ子が殺されようとしたんだよ?放っておけな__」
「いいから!!マジで!許したくないけど、、、」
「みんなが昔みたいな仕事、あんまししてほしくない」
俺は俯いていった。
「可愛いかよ。抱き潰していい?」
「だめ」
あ、言ってなかったね。俺ら付き合ってるんだよね〜。
「明後日明々後日休みにしておきますので。久々にやりましょう」
「ちょ!上司!?!」
「楽しみ〜」
「雲雀も!!??」
「おねがぁい!!セラ」
こいつっ!その上目遣いの顔に俺が弱いの知ってて!!
「ぐっ、いいょぉ」
「「「よしっ」」」
行為中は描く気力無かった。すまぬ。