林檎売りの泡沫少女 (🇷🇺)
注意
これはaph(ヘタリア)の夢小説です。実在している国とは関係ございません。苦手な方は読まないようお願いします🙇作者は文を書くのが初心者です。誤字脱字は見逃して頂けると幸いです。
是非この作品の元となった素晴らしい曲をお聞きください。
(曲パロ書くの難しいけど楽しい!!どっちもあんまり喋りません!)
この世界は不思議な世界。ここに住む人々は皆永遠の命を持っているのだから。私はそんな世界の中の赤い林檎が育つ木の下で生まれ、今日も赤い実のパイを売る。そんな話。今日のパイはいつもよりうんと美味しくできた。きっと今日はこのパイを買ってくれるだろう。だって自信作なのだから。いつもと同じ時計塔の見える市に行くと驚いた。珍しく賑やかだった。いつも見かける人の間に初めて見る人が沢山居る。珍しい光景に目を輝かせる。そして「赤い実のパイ、如何ですか?今日のは自信作なのよ」といつもより少しばかり声を張って言う。でも皆私を横目で見て言うの。”そんなの1つも売れないだろう”なんでそんな事を言うのだろう。私は皆と変わらないのに。皆に食べて欲しいのに。あぁ、今日も私の声は皆に聞こえないみたい。まるで私だけ透明になったみたいじゃない?足早に歩く人々は皆少女に聞こえないように言った。「あの子、呪われているのよ。」「可哀想に。永遠に生きられないんだって?あの実を食べたせいよ」
3時間ぐらい歩く人に声をかけた。でも誰も足を止めてくれない。そんな中急に背中を誰かに押された。甘い赤い実のパイが手編みの籠から全て落ちてしまった。1人で一生懸命パイを拾っていても誰も助けてくれない。それどころか平気な顔をしてパイを踏みつぶしていく。その様子を見て私は小さな声で「自信作なのに」と呟く。もう家に帰ろうか、そう思った時に私の手の上に温かい手が重なった。そして1つパイを拾って袋を開けて食べてこう言った。「わぁ、これすっごく美味しいね」その優しい声で私の心は零れた。そうして彼は私に手を差し出した。なぜなら私に呪われているから。その様子を見て街の人達は哀れむ。赤い実を食べて呪われた者を。永遠に生きられず時間が経てばこの世から消えてしまうのさ。私達はその声を聞いても笑い続ける。何故なら世界が呪われているから。気付かぬ間に私達の呪いは解かれていた。世界からはまるで私達が狂ったように見えるだろう。今はこの狂った世界でたった2人だけが幸せなのだ。
コメント
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ひょわぁぁぁあ! 好きな曲&ろっさまはタヒぬ…😇