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自己満です。
ご本人様には一切関係ありません。
地雷の方は曲がれ右。
リクエストあったらコメへ。
初投稿。
pn : 終電、逃しちゃった。
深夜2時。
ズルズルと鼻水を啜る音がやけに大きく響いた気がした。
終電を逃した成人男性が人目も憚らずに咽び歩いているのはもしかしたら、みっともないのかもしれない。
でも、止まらない涙を肯定するように何も気にせず歩き始めた。こうして泣けていることが少しでもあの時間、あの気持ちが本物だと証明してくれているように思えたから。
幸い、深夜ということもあり人気は一切無く、存分に 自分の感情の思うままに泣くことが出来た。
幸せだった
楽しかった
本物だった
ぽっかり穴が空いた気持ちのまま深夜の静寂に浸かり、ただあてもなく歩き続けるのも案外悪いものでは無かった。
ただこの寂しさをどうにかしたい。そう思い古くからの友人に電話を掛けてた。
mb : ・・・もしもし?
pn : もしもし・・・。
泣いてることがバレないように必死に声を抑えるも、なかなか正常通りの声は出せなかった。
mb : なになにどうした!?泣いてんの!?
pn : 別に泣いたっていいだろ。
mb : いや、成人した男性が終電逃して泣きながら歩いてるの、傍から見たらヤバいやつじゃん。俺もう酒入ってるから迎えに行けないからな。
pn : いいよ、話し相手になってくれるだけでありがたい。
友人には “終電逃した”とだけメッセージを送ったから、ことの顛末は知らない。まあ、予想はついてるだろうけど。
mb : 何があったんだよ、お前終電逃したからって泣くようなやつじゃないだろ。なんでも聞いてやるから話してみろ。
今回は此奴の優しさに甘えてみるのもいいのかもしれない。
pn : あぁ、沢山聞いてくれよ。
震えながらそう述べる。
本当にたくさん。君と出会って本気で好きになって、それでも別れをしてしまう。
そんなどこにでもある恋の話を、
ジリジリと五月蝿い目覚まし音が部屋中に響く。
なんだかその日はいつも以上に眠く、目覚まし音でさえ、自分を起こしてはくれなかった。
はっと気が付き起きる。時間を見れば 11時。大学があると言うのにこの時間は完全に遅刻。はあ。なんてため息をつきながら今日は諦めようと、そう思う。
それでも頭は大学に怒られてしまうのではということ一択。そんな気持ちを忘れたく、気晴らし程度で外に出た。
pn : さっぶ!!
少し外を出るだけ。と、薄手の部屋着しか来てこなかったのか、思っていたよりも寒い。それでも少し歩くだけと自分に言い聞かせ、脚を動かし始めた。
pn : ショッピングモールでも行っちゃおっかな。
ふとそう思ってしまえばこの好奇心は止められることができない。
だが、ルンルンで駅まで歩いてる途中に
rd : い゙った・・・・
感じ悪そうな、いかにもヤンキーみたいな、そんな奴にぶつかってしまった。
pn : ぁ、す、すぃません・・・
コミュ障ということもあり所々噛んでしまいながらそう謝る。
rd : ぇ、可愛い。
そう小さくあなたが述べたのを俺は聞き逃さなかった。
pn : ・・・は????
rd : あぁ、ごめんなさい。全然大丈夫ですよ。
そう優しい声で謝ってくれたことから、いい人なんだなと感じ取れた。そして顔を上げ相手の顔を見てしまう。
pn : ・・・カッコイイ!!!!
自分でもびっくりするほど自然に言葉が出てしまった。あまりにもかっこよすぎて、タイプすぎて。
そう、最初は一目惚れ。よく少女漫画でありそうなあの場面での一目惚れ。
そのカッコイイ顔を見てしまっただけで、惚れてしまった。でも今のままだとこのまま解散になってしまう。このままれんらく先もなにも聞かなくてもいいのけか?と少し迷ってる最中。この沈黙を破ったのはあなただった。
rd : あの、連絡先交換しません?めちゃめちゃタイプでして。あぁ、いやなら、全然。
夢かのように思えてしまう。ここ数年彼女も勿論彼氏も出来たことがない自分に久しぶりの恋が訪れたようだった。
無言で口をぽかっと空けながら自分のスマホをだし連絡先を交換できた。
ありがとう。という意味も込めてお辞儀をひとつしてその日はショッピングモールに行った。30分程度で家に帰ってしまったが。
ベッドの上であの人への最初のメッセージを考える。
pn : んー、よろしくお願いします! とかにしておこう・・・。
なんて考えながらポチッと送信ボタンを押す。
思ったよりも相手は暇人なのか、たまたまか、一秒もかからない程早く返信が来た。
rd : よろしくお願いします!!名前、らっだぁです。そっちは?
pn : ぺいんと、です!らっだぁさん!よろしくお願いします!
文字では緊張せずに話せてしまう
rd : よろしくね?あと、呼び捨てでいいですよ。友達として、仲良くしてください。
どうやら相手は一目惚れではなく友達になりたかったらしい。でもこれがまたチャンス!とポジディブに置き換え、遊びに誘おうとする。
pn : 一緒に映画、観に行きません?
そうやって書いた後に送信ボタンを押してしまった途端急に恥ずかしさが来てしまい、顔を布団で隠す。ぴろん という効果音が来ては布団を退けて連絡を確認する。
rd : いいですよ。明日って休みですか?
pn : はい!休みです!一緒に行きましょう!
そのあと予定をたて、ルンルンでその日は目を閉じた。
ジリジリ と目覚ましがなる前に自然と起きてしまった。楽しみすぎたからだろうか。直ぐに昨日買った新しい服を着て、身だしなみを整え、家を飛び出す。
pn : 行ってきます。
そう鍵をしめ、待ち合わせ場所まで歩いて行く。
待ち合わせ場所に彼はまだ居ないようだ。スマホを見ながらゆっくりと彼のことを待っている。その時に服のタグを切ってくるのを忘れたことに気づいた。
pn : 終わった・・・
こんなに気合いを入れてきたのに恥ずかしいななんて思ってしまう。
そんな俺に気づいた彼は笑顔で近づいてきて、
すぐにタグに気づいてこう言った。
rd : 今日のために新しい服着てくれたなんて、嬉しいなあ。
やっぱりこの男は完璧なのかもしれない。顔も良ければ性格もいいようだ。
ただ、昨日は服が怖かっただけ。今日はなんとも言えない程かっこよく、これはモテるなと感じてしまう。その証として、周りからの視線が痛い。
通る人は “あの人なんかのアイドル?” や “ナンパしてきてもいいかな” など全てらっだぁ向け。
こんなにカッコイイ完璧な男と俺は歩いていいのだろうか。と変に緊張してしまう。
rd : 楽しみだね?ぺんちゃん。
待ち合わせ場所は映画館だったものですぐにチケットを取り、映画館内へと入ることが出来た。
pn : ぺんちゃんってなんですか!笑
この時は素で笑えて、気が合うようで、話さない時間の方が短く、二人の距離もとても近づいた気がした。
pn : 今日はありがとう!らっだぁ!またね!
帰る頃には心は完全に打ち解けられていて、明るく手を振った。
rd : またね?ぺんちゃん。
らっだぁも手を振り返してくれて嬉しくて顔がニヤケてしまう。帰ってる途中も、ニヤニヤしながら今日起きた出来事を振り返っていた。
pn : 楽しかったなあ。
これは本心でそう言えた。
それからも俺たちは毎日のように電話して、たまに遊んで。とにかくどんどん好きという感情が大きくなってしまった。
一旦ここまでです。見てくれた人ありがとうございました。