摩浪side
烏野が来るのを校門で待っている。インハイぶりだから久々に会えるのむっちゃ楽しみ。
摩『あ、来たかな』
1台のバスがこちらに向かってくる。烏養さんが運転している姿が見えたので確信した。あれは烏野だ。
摩『こんにちは。稲荷崎へようこそ』
武「今日はお呼び頂きありがとうございます」
摩『では、ご案内します』
烏野の先頭に立ち案内。すると後ろから
日「ドーンッ!」
摩『ぐぇ〜』
翔陽お得意のバック(どつき)ハグ。慣れたから良いけど前より力強くなってるから勢いが半端ない。
日「へへっ笑。久しぶり!」
摩『お久』
日「めっちゃ楽しみにしてた!」
摩『本当?良かった』
なんて話をしている間に体育館到着。
摩/山『集合!』
俺と忠の掛け声で全員が整列。
山「お願いします!」
烏野「シアース!!」
挨拶が終わり早速、合同練習開始。
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侑「あっちの主将はジャンフロの奴ですね」
北「澤村に似てきたな」
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2年前の春高以来、烏野は強さが増している。特に翔陽と飛雄の成長ぶりは飛び抜けてると思う。
摩『真珠!ブロックは腕広げすぎない!』
真珠「ういっす!」
基礎をしっかり叩き込まないと烏野どころか、別のチームと試合をする時に成立しない。特にレシーブがしっかりしてないと繋がらないから。
摩『どんなに強いボールでもとにかく触って。常に自分がボールを取る意識忘れないこと』
稲「うす!」
基礎練後の練習試合も終え、今日の予定は全て終了。そして今は片付け中。
摩『ふぃ』
日「ドーンッ!」
摩『ぐぇ〜』
山「あ〜もう日向!」
摩『大丈夫だよ忠(笑。慣れてる』
久々に翔陽達と話せるから嬉しい。なんか4人全員見た目変わってるというか違う。
山「あ、摩浪。月バリ見たよ!凄いねユース!」
摩『ありがと。でも疲れたよ流石に』
影「世界ってどんな感じだ?」
摩『そうだな〜。やっぱり全員が常に強い』
俺は2年に上がってすぐユースに選ばれて、世界大会に出場した。でも、やっぱり壁は高くて今までみたいに簡単には通用しなかった。
もちろん覚悟はしてたけどね。
摩『ま、俺的には高校生としてこうやって練習してる方が良いんだよね〜』
日「でもすげーよ!」ギュー
摩『ん、ありがと』ギュー
汗臭いのも気にせずハグしてる。まぁでも、ちっさい頃からのクセだし仕方ない。俺も慣れちゃったし気にしたこともなかったから。
摩『さ!先に風呂済ませといで。そん後夕食』
日「よっしゃー!」ドドドッ
影「フライングすんな日向ボケェー!」ドドドッ
山「こら!ここは他校だぞ!」
月「ほんとに単細胞」
烏野に先に風呂済ませて貰ってる間に残りの仕事を済ませる。今日の成果や、点数など、まとめる事が本当に多い。
摩『ンっよし。終わり〜』
侑「後輩に任せればええのに」
摩『そうはいきませんよ。俺がいる間は俺がやらないと。それより今日はありがとうございました』
夕方になったから侑さん達は帰るらしい。だから、帰る前に俺に挨拶しに来てくれたみたい。
赤「皆は先に帰っとって。俺は用あるから」
角「はーい(笑」
なんでかな?角名さんが笑ってる。というか赤木さん以外、皆笑ってるというか苦笑い?様子が変だな。
赤「摩浪、俺に着いてき。話あるから」
摩『え、ちょ、今から忠とミーティング…』
赤「彼氏命令や」
摩『そういうのはオフの日に』
赤「なら、先輩命令」
摩『はぁ…そうきますか。分かりました』
先輩命令となると流石の俺も断れないから赤木さんに着いてくことになった。
摩『その前に忠に言って来るので』
赤「電話でええやん」
摩『はいはい』
なんか変だな赤木さん。こんな感じだったかなこの人?もしかしたら怒ってるのかも。
摩『電話終わりました』
赤「おん…」
摩『あの、俺何かしました?』
赤『無自覚かいな。俺結構怒ってるのに』
やっぱり怒ってた。でも本当に思い当たる節がないし、怒らせるような事したつもりもない。いや、怒ってるんだから俺が悪い。
赤「あんな、烏野3年と距離近い」
摩『え、』
赤「あと…特に…その、、日向と」
段々下を向いて、顔がよく見えなくなってきた。
赤「幼馴染なんは知っとるけど、簡単にハグしたり、大好きとか言わんでほしい」
摩『すみません…癖で』
赤「あと…なんで俺は名字呼びで、烏野の奴は名前呼びすんの?」
摩『中学の頃からよく会ってたから』
赤「言い訳聞きたない」
すると突然、赤木さんがハグしてきた。力が強いし急だったから少しだけ息苦しい。
摩『んっ…フゥ、ッ赤木さんっ』
赤「お前の彼氏は俺やろ。他の奴に大好き言わんで…ッ俺だけに言うて」
摩『あの、』
赤「嫉妬したんや」
彼の口から意外な言葉が出てきて、ちょっと驚いてる。
摩『ごめんなさい』
赤「悲しいんやで。久々に会えたのに、俺といる時より仲良くしてるとこ見たら」
摩『これから気をつけます』
赤「ん。あと、路成って呼んで」
摩『えと…、路成さん』
赤「そう」ナデナデ
名前で呼ぶことなかったから、ちょっと恥ずかしい。でもなんか新鮮で嬉しい。
摩『んふふ。路成さん、路成さーん(*ˊ˘ˋ*)。♪:*°』
赤「もうやめぇ…//」
摩『赤木さーん』
赤「こら。路成言うたやろ」
摩『はーい』
自分から言っといて、名字呼びしたらムスッとなるの本当に面白いし可愛い。
そういうとこも本当に大好き。
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