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お昼を食べ終わり角名と2人になると、
「ねぇ…さっきのあれ…なに?あんたはおれの彼女なのに…なんで治にそんなことするの?おれ、気分悪いんだけど? 」
明らかに不機嫌全開の角名の声に、
◯◯は肝を冷やしながら
「ごめんね…角名くん。治くんとは中学の3年間クラスが同じで…私が給食食べきれなくてよく食べてもらってたから…つい…。でも…角名くんからしたら嫌やったよね…。ほんまにごめんね。」
◯◯が謝るが角名の機嫌は戻らない。
「角名くん、ほんまに堪忍なぁ?まだ、怒ってる?」
◯◯は角名を見上げる。
上目遣いの◯◯に少し気持ちは揺らぎながら角名は不機嫌なまま…少し考えて…ニヤリと笑う。
「ん?おれ、いいこと思いついたんだけど…。ねぇ…◯◯からキスしてくれたら、おれの機嫌直るかも…?」
◯◯は思わず
「えっ?ちょっと…意味わからへん」
と素直に返す。
「えっ?◯◯、意味はそのままだよ。◯◯からキスして欲しい…」
意地悪な笑みで◯◯を見つめ、キスがしやすいように角名は屈む…。
そして、◯◯は…
「えっ?本気?ていうか…ここ学校やで?他に人に見られたら…恥ずかしいやんか…」
頬を赤く染めてはずかしそうに、角名に言い返すが…角名は機嫌が戻りかけていたが再び、イラついた声で、
「ふぅ~ん…治にはあーん?とか平気でするのに…おれにはキスの1つもしてくれないんだ…。もう…いいよ。勝手にすれば…。」
角名は怒って自分のクラスに戻ってしまった。
ポツリと残されてしまった◯◯は…治くんにしたことを反省しながら…どうすれば良かったのか考えながら見つからない答えを探していた。