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瑞薫(あ〜駅弁美味しかったぁ
3ヶ月の京都への長期出張から帰ってきた彼女は、6時30分の出社に間に合うよう袋両手に、探偵社へ歩いていた
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朝は、6時30分前に来る人と、6時30分後に来る人がいる
今日の探偵社はみんな、6時30分前に来ていた
あの理想主義者の国木田さんでさえも
でもそれには、れっきとした理由があった
それは、遡ること約25分前
現在時刻6時05分
探偵社のオフィスでは1人の女性が窓から朝日を眺めていた
瑞薫(ずっと前から思ってたけど
探偵社から見る朝日と夕日は綺麗だな〜……….
……ん?
誰か下に人がいる
見慣れない顔だな
依頼人かな?
案内してあげよう
そう思った彼女は、急いで階段を降り外に出た
瑞薫(おーい!
君、依頼人?
もしそうなら、オフィスまで案内するけど
敦(あっ
僕は、探偵社員ですよ
瑞薫(……………
私は鋳鈴瑞薫です
敦(僕は、中島敦です
彼らは何か通じ合うものがあったらしく、会って早々自己紹介をした
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瑞薫(へ〜、敦くん3ヶ月前に入ったんだ
丁度私と入れ変わりか
ねぇ、敦くんの異能力って何?
敦(僕の異能力は月下獣と言って半人半虎、または虎になります
瑞薫(へぇ〜、面白い異能だね
それからいろいろ話した
異能のこと、任務のこと、ポートマフィアのこと
敦が懸賞首だったこと、天人五衰、福地桜智、テロリスト
彼女は、長期出張の間にあった事を全て聞いていた
瑞薫(テロリスト事件は京都でも広まってたよ
敦(でも、瑞薫さんの指名手配書は街どころか、掲示板にすら貼られていなかったですけど……
瑞薫(そりゃ当たり前でしょ
私、あんまり探偵社として顔出ししてないから
敦(えっ!
それってどういう…….
瑞薫(私、本来の職場は、異能特務課だからね
探偵社とは、長い付き合いで、一応探偵社には正式に入社してるけど、乱歩さんがいる限り私の頭脳は、探偵社には必要ないから
メタイことを言ってしまった気がする
それでも私が言ったことは事実だ
私の異能は、探偵社で使われるべき代物では無いから
敦くんには悪いことをしてしまった
彼の顔が凄く不安そうな切なそうな、何とも言えない感情だった
その顔が、何故か懐かしいと思ってしまった
瑞薫(ごめんなさいね
暗い雰囲気にしてしまって
敦(いえ!
瑞薫さんは悪くありません!
謝らないで下さい
あぁ、なんて優しいのだろう
彼と居ると、心が綺麗になる
探偵社はきっと、彼を手放せないんだろうなぁ
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現在時刻6時15分
探偵社にもう1人の社員が来た
谷崎(おはようございます
敦(谷崎さん
おはようございます
谷崎(敦くんおはよう
瑞薫(おっ
潤くんだ
谷崎(瑞薫さん!
お久しぶりです
久しぶりの再開
話したいことはたくさんあるが、彼女はある一言を告げた
瑞薫(君ら2人を除いた他の人達に、サプライズしたいんだけど、協力してくれる?
「サプライズ」
朝、彼女が持っていた袋はその為のもの
女性陣には簪を
男性陣には匂袋を
それぞれ色違いの物を、サプライズをする為に京都でお土産を買ってきていた
______________________そして、今現在に至る
瑞薫(やっぱ鏡花ちゃんには、簪似合うわ
可愛い
国木田(瑞薫さん、ハックション、ズビ、この匂袋はズビ、何の匂いですか?ッッハックション
瑞薫(空蝉香と言ってね、甘くふくよかな香りがするやつ
気に入った?
国木田(はいズビッ
くしゃみをしながらそう言う国木田の一言は、何となく信用性が欠けた
そんなに鼻に来る匂いかな?
と考えている瑞薫を他所に、皆盛り上がっていた
瑞薫(あっ!
皆にもう1つサプライズ
これは、敦くんも潤くんも知らないやつ
そう言って何やら紙袋をガサゴソし始めた
瑞薫(あった
はい、これ
そうして袋から出した物は………
主(おはようございます、こんにちは、こんばんは
どうも主です
瑞薫ちゃんの素顔が一つ明らかになりましたね
詳しい過去はもうちょっとお待ち下さい
𝕟𝕖𝕩𝕥➯➱➩「Mischief」
お楽しみに〜