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午後21時20分 MAISON MOKUBA


(…!)


「赤井…!」


「やぁ、安室君。」


「何しに来た!FBI!」


「こんにちは、安室さんっ」


「こ、コナン君も!?」


「少し…話さないか?」


「用が済んだらとっとと帰ってくれますよね?」


「約束する。」


安室がドアを開けると、勢いよくハロが飛び出してきた。


「お邪魔しまーす!」


「ワン!ワンッ!」


「ただいま、ハロ…。」


「ワンッ!」


ハロはコナンにじゃれつく。


「アハハッ!くすぐった〜い!」


「可愛いな。ハロ…と言うのか。」


「ええ。靴脱いだらさっさと上がってください。」


「失礼する。」


安室は、コナンと赤井をリビングへ案内する。


「とりあえず、座ってください。」


「ありがとう。」


「それで?話とは…何です?」


「Scotch…」


「っ…!」


「キールから連絡が来てな。どうやら、彼と瓜二つの人間が、スコッチというコードネームを襲名したそうじゃないか。」


「組織はもうすぐ君の正体に気づく。その前に、抜け出さないか?」


「……」


「そもそも、こんなことになったのは赤井秀一!お前のせいだぞ!」


「ああ。その件は本当に…悪かったと思っている…。」


「だが、俺の提案にYESと答えないのは、何か理由があるのか?」


「…!」


「安室君…。君は彼を…本人だとは思っていないだろうな?」


「……」


「じゃあお前は!宮野明美にそっくりな人物が目の前に現れても、本人だと微塵も思わないのか!?」


「ああ。もちろん。」


「強がるな!」


「彼も彼女も、もうこの世には居ない。それが分からないのか?」


「黙れ…!」


「俺だって、最初は疑った!本人な訳が無いと思い切っていた!」


「だけど、アイツがヒロじゃないなら…何でヒロが高校生の時に好きだった曲を知ってるんだよ!」


「……」


「もういいだろ…。お前の力なんて借りなくてもこんなこと、僕1人で対処出来る…。 」


「分かった。ここは手を引こう。 」


「あ、赤井さん!?分かってるの?相手は組織だよ!」


「ボウヤ。安室君がそれでいいと言っているんだ。こうするしかないだろう?」


「でも…。」


「夜遅くにすまなかった。失礼するよ。」


「お邪魔しました…」


コナンはむず痒さを感じながら、安室の家を後にした。


ーーーーーー


「赤井さん…本当に安室さん、大丈夫なの?」


「ボウヤは気がつかなかったか?」


「え?」


「この間の俺と同じだ…。」


(この間…?)


「俺が杯戸中央病院の屋上で頭を冷やしていた時…」



『ボクと同じこと考えてるんじゃないかって!』



「ボウヤは俺にそう言っただろう? 」


「あれは、自分が死ねばいいと思っている顔だ…。」


「そして、安室君も同じだ。」


「でも、安室さんは諸伏さんが自分のために自殺したって事を分かっているんだよ!?」


「だから。じゃないか?」


「自分のために死んでくれた親友そっくりの人物が目の前に現れた。」


「このままソイツと共にいたら情報を抜かれてしまうかもしれん。そうなる前に、死のうとしているんだろう。」


「じゃあやっぱボク戻…」


パチッ…


赤井はコナンの腕を掴む。


「赤井さん!離して! 」


「ボウヤには分からないか?安室君の本当の計画が…。」


「俺が思うに、スコッチはバーボンを殺せるほど強い人間では無い。」


「だからあの時自殺した。」


「もう分かるだろう?」


「え…?分からないよ…。」


「安室君の部屋に盗聴器を仕掛けておいた。明日、俺らも現場に向かおう。それで良いかな?」


「……」


ーーーーーー


「もしもし…。寝てた…?」


「お願いがあるんだけど…明日の夜、一緒に僕の車でドライブにでも行かないか?」


「分かった。明日19時に杯戸港で…待ってるから。 」


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