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ディアーマイウィッチクラフト　天馬兄妹メイン曲パロ

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ディアーマイウィッチクラフト　天馬兄妹メイン曲パロ

第1話 - ディアーマイウィッチクラフト　天馬兄妹メイン曲パロ

39

2023年07月04日

#プロセカ

#ファンタジー

#曲パロ

こ　な@無期限休止

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こ　な@無期限休止

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⚠ディアーマイウィッチクラフトという曲をイメージした曲パロです

ファンタジー要素あり

天馬兄妹メイン(カプ無し)

若干の咲希闇？あり

多少メインストーリーネタがあります

昔から、身体が弱かった

だから、思い出の大半は病室、病室、病室。

「……いい、なぁ…。」

「…アタシも、みんなと……。」

そう呟いた瞬間、目の前が光った

「う…っ、？！な、なに…っ、？」

目を開け、手元を見る

そうしたら、見たことの無いまるで漫画に出てくるような、魔法のステッキがあった。

数日後、

アタシの体調は次第に良くなり、退院が決まった

「よかったわね、！咲希！！」

お母さんはそう言う

お医者さんによると、アタシの回復は信じられないスピードだったらしい。

(やった…！！)

(…でも、なんでなんだろう……。)

そう思っていると、あの時の記憶が脳を横切った

(……！！もしかして！！)

家に帰り荷物を置くと、アタシはすぐに家から飛び出した

「ちょっ、！！咲希？！」

そう言う家族の声を振り切り見慣れた道を走る

(…やっと、！！やっとアタシも皆と一緒に……！！)

そう思っていた

でも、現実は違った

「みん、な…？」

みんな、何か違った

いっちゃんは一緒に居てくれるけど、ほなちゃん、しほちゃんはどこか素っ気なかった

(……みんな、どうしちゃったんだろう。)

(……アタシが、)

(アタシが居ない間に………。)

ぼやけたいつもの部屋がいきなり光った！

「……！！」

あの時のように、見たことの無い光で、もしかしてと手元をみるとあの時のようなステッキがあった

「……！」

次の日、学校に行くと、ほなちゃんとすれ違った

「…あ、！ほなちゃん、！！」

アタシがそう声をかけると、ほなちゃんは振り返り、アタシの方にきた

「咲希ちゃん、！この前は…、ごめん、ね…、その、！今度、また一緒にバンド…しない？、一歌ちゃんと、志歩ちゃんも誘って、」

「……！！」

「やる、！！やる！！！」

「あはは、咲希ちゃん、元気、」

それから、アタシたちは元に戻った

皆で昼ごはんを食べて、皆でバンドをして⸺

それから、なにかが壊れても心から思えば元に戻るようになった

アタシは満たされた。

もう悲しまなくていいって、

そう思っていると、後ろから聞き慣れた声がした

「…何回、使ったんだ？」

「……っ！！」

聞き慣れた、お兄ちゃんの声

アタシは逃げ出した

誰かに、この事が知られるのが怖くて

今の生活が、嘘だって知っちゃうが怖くて

この魔法が、使えなくなるのが怖くて。

魔法は使えなくなってしまった

「…っ、なんで、？なんで…、？アタシ…アタシ……っ、」

そう呟いていると、また、あの声が聞こえた

「……咲希。」

「……っ、お兄、ちゃん……」

「…」

「魔法が、！使えたの…！！！」

「魔法じゃないと、説明できないことが出来たんだよ！！」

「……、ほんと…、だよ……？」

アタシがそう訴えかけると、お兄ちゃんはしゃがんで座り込んだアタシの目線に合わせて言った

「…魔法は、必要だったか？」

「…うん、…必要…だったよ…？アタシは…」

アタシがそう言葉を詰まらせると、お兄ちゃんはアタシを抱きしめた

「…っ、？！」

「……壊れたものが全部直ることは、救いにはならない、」

「……咲希なら、魔法なんかではなくても、自分でできる筈だ。」

お兄ちゃんは優しく言った

ああ、

アタシは、一番大切なことに、気づいてなかったんだ。

目が熱くなり、目を閉じる

もう一度、目を開けるとそこは病室だった。

「……！！」

「…よかった……。」

そう呟き、アタシは一つ、涙を流した

ディアーマイウィッチクラフト