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#歌詞ドッキリ
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カンヒュ好き
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#日本受け
白狐こはく@カンヒュ民
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この物語に、政治的意図・戦争賛美の意図はありません。
また、現実とは関係はありません。旧国が出てきます。
グロテスクな描写があります。
史実・原子爆弾の描写があります。
書き手の妄想が大幅に含まれているので、史実に忠実ではない部分があります。
それでもいい人は、ご覧ください。
手を引かれながら、ゆっくり歩いていた時間、分かったことがある。
この女の子の名前は上田 麗子というらしい。私が思った通り、疎開していた子どもの一人であったが、この…「ピカドン」により、親戚の付き添いに家族を探しに帰ってきたらしい。家族が心配で、駄々をこねて来たのだとか。
麗子がいうには、連合国の飛行機から「ピカドン」という兵器(爆弾?)が落ちてきた…らしい。まあ、このピカドンについても人伝いに分かったことらしいが…
そもそも「ピカドン」という名前も、日本側が付けたものだしな。
分かったのは、これくらいだ。
「陸さん、ここだよね、小学校…」
…頷いた。認めたくはなかったが。
そこは、学校「だった」場所になっていた。建物など、何処にも見当たらない。ただ、足元に転がっていた瓦礫と何かが、全てでなくとも、一部を物語っていた。
「おとーさん!おとーさん!」
麗子の叫びが木霊する。誰も、応えない。そう、思っていた。
「誰か、いるんか?」
少し元気の無い、聞き覚えのある声が耳に届く。
「えっ!?誰?どこにいるの!」
私は、そこにできる限り早く歩き始めた。歩くたび、身体が軋む。
「えっ…分かるの?」
肯定する。大体声で、どこにいるかは分かる。私が歩く後を、麗子は追っている。少し歩いた後、私は瓦礫の中を指さした。
「…ここ?」
「早く…はや、くぅ…!」
「ま…さ…ぅ゛…?」
「り、陸の…にーちゃん…」
「ねぇ!ここって言うけど…どこ!?」
早く助けてと急かす勝。どこにいるか分からず、混乱している麗子。
「…がれ゛…ぃ、とぁ゛…せ…」
「瓦礫…とあせ?いや、どかせ?」
私は、そこにドサリと座り、瓦礫をどかし始める。腕が痛い。正直、左半身重傷らしく、左腕が千切れそうだ。そうすると、勝の顔が出てくる。
「ひぇっ…」
麗子から悲鳴が上がる。勝の顔は、右のおでことまぶた、頬の部分が焼けただれていた。怯える彼女を、右ひじでツンツンとつつく。
「う〜…手伝いますよぉ…」
しばらく瓦礫をどかしていると、ようやく上半身が見えるような状態になった。
「ふぅ…息がしやすくなったあ…」
「…だぃじょ…か…」
「いや…喉、渇いたし…その…お腹、空いた…すごい熱い…」
勝の声はかすれていて、弱々しい。しかし、今勝がしゃべれているのは奇跡だ。頭を少し撫でる。
「う、うぅ…」
安心したのか、泣きそうになっている。実際に、涙は出ないが。私はそれを確認し、瓦礫の撤去に戻る。
麗子と勝は同世代だったらしく、勝は麗子の話を笑みを浮かべながら、静かに聞いていた。
「それでね、疎開先じゃあ、匿ってくれるとこもカツカツだからさ…食べれても梅干しとかなの」
「だからね、梅干しの種をずっと口の中でコロコロしてさ、味がなくなっても飴みたいに舐めるんだ。」
「はあ…梅干しでも、ここだったら貴重品だね…も〜!せんそーって、フリエキ!」
難しい言葉を言うんだな、と感心しながら聞く。そんな事をしていると、遂に勝の全身が瓦礫から出てきた。
「…ふぅ…、ありがとう…」
そういった瞬間、勝は満面の笑みを浮かべたまま、その場に倒れた。手を、勝の腕に持っていく。一応脈はある。大丈夫だろう。
当の本人は、すやすやと寝ている。子どもとは凄いものだ。ただ、ここにいるのは危険だ。どかした瓦礫が、傍に積み上がっている。
私は勝を抱っこし、開けたところに向かう。麗子は、何となくには私のやりたいことが分かったのか、私に付いてきた。
「ここ、安全そーだよ!」
確かにな、と言うように頷く。ここなら開けていて、瓦礫も崩れてこない。
勝をゆっくりと置こうとした、その刹那。
左腕からギチギチッという音がし、筋肉や骨が断末魔を上げ、裂ける。
左腕だったものが、勝とともに、その場に落ちた。
即座に、勝に脈があるかを測り、怪我がないかを見る。…無事のようだ。
「…えっ」
後ろから、泣きそうな声が聞こえた。
「陸さんッ…腕ッ…もげっ…」
自分が言うことに反応し、涙が零れそうになっている。私の左腕は、血が雨漏りのようにポトポトと滴り落ちている。骨も、肉も丸見えだ。
私は即座に麗子の目に右手を被せ、近くに寄る。
「…だ…じょ、ぅ゛だ…」
精一杯声をしぼり出し、なだめる。
「あ゛ぁ…う、うぅ…ひっぐ…やだ…やだやだやだ…!」
その後、しばらく麗子をなだめていた。
麗子はそのうち、疲れて寝てしまった。
私は麗子と勝の頭をそれぞれなでて、安全を確認した後、元小学校を探索した後眠った。
…誰も、ここでは見つからなかった。
瓦礫の中にいるのか、もう安全な場所に匿って貰ったのか、はたまた別か…それはもう、分からない。
寝ている子どもたちを見ながら、今回は少し安らかな気持ちで寝ることが出来た。
コメント
1件
あまさん、第7話お疲れさまです…!😭💦 左腕がもげるシーン、本当に衝撃的すぎて声出ちゃいました…。それでも麗子ちゃんの目を隠して「大丈夫」って言う陸さん、もうね、尊すぎて胸が苦しいです…。 戦時中の過酷さの中でも、子どもたちを守ろうとする姿に、心の底から感動しました。最後に「安らかな気持ちで寝れた」ってところ、ちょっと救われた気持ちになりました…。次の展開、すごく気になります!🌸